アストンマーティン・ホンダF1 アロンソ「AMR26のコンセプトは正しくない」

アストンマーティンは今季ここまで競争力不足に苦しんでおり、ハンガリーGPではエイドリアン・ニューウェイが開発に関わった大型アップデートの投入が予定されている。
アロンソは、その成果を焦って数字だけで判断すべきではないと語った。
苦戦は予想していた
アロンソは、スパ・フランコルシャンがアストンマーティンにとって厳しい週末になることはある程度予想していたという。
「ここが今季最低のサーキットになるかどうかは分からない。レースごとに状況は違うから予測は難しい。でも、このレギュレーションやエネルギーマネジメントを考えると、誰にとっても厳しい週末になると思う」
「僕たちはバーレーンテストから基本的に同じマシンで戦っている。一方でライバルはアップデートを重ねていて、僕たちはもともと遅かったのに、日を追うごとにさらに遅くなっているように感じる」
その言葉どおり、ベルギーGP初日のFP2ではランス・ストロールが21番手でトップから5.187秒差、アロンソも22番手で5.474秒差と最後尾に沈み、厳しい現実を突きつけられた。
大型アップデートを待った理由
しかしアロンソは、チームがあえてアップデートを小出しにせず、ハンガリーGPで大型パッケージを投入する判断は正しかったとの考えを示した。
「少しずつアップデートを投入していく方法もある。でも、レースごとに少しずつ改良しても、マシンのDNAを根本的に変えることはできない」
「時には立ち止まって、マシンの何が悪いのかを見つめ直し、その問題を根本から解決する必要がある。そのためには、もっと多くの部分を変更しなければならない」
さらに、その開発方針にはエイドリアン・ニューウェイの考えも反映されていると明かした。
「それが正しい判断だったと思うし、エイドリアンの考えでもある。僕たちは全員、その方向性を支持している」
また、コストキャップの存在も一括アップデートを選択した理由のひとつだと説明した。
「毎レースごとに新しいパーツを作るだけの予算はない。それは僕たちのチームにとって現実なんだ」

重要なのは改善幅ではなく方向性
アロンソは、ハンガリーGPで投入されるアップデートについても、具体的なタイム向上の目標は設けていないと語る。
「どれだけ速くなるかという数字は設定していない。改善幅を予想しても、その通りにならないことが多いからね」
そして、現行マシンであるAMR26の基本設計そのものを見直す必要があると率直に認めた。
「今のマシンのコンセプトは正しいものではない。それを変えようとしているし、軽量化を含めてさまざまな変更にも取り組んでいる」
さらに、その開発は単なるラップタイムの改善ではなく、チームの将来につながるものだと強調した。
「工場では、単に何秒速くなるかではなく、今の問題を解決するために本当に多くの作業が行われている。重要なのは、自分たちの取り組みに自信を持ち、それを来年も続けていけるという確信を得ることなんだ」
また、アップグレードの効果はサーキットによって異なるとの見方も示した。
「今は最後尾に近い位置にいるから、ポイント争いができるようになれば、それだけでも大きな前進だ。でも落ち着いて評価する必要がある。モンツァのようなコースでは、大きな改善は期待できないだろう。あそこはコーナーが少なく、エネルギー効率の影響が大きいからね」
「サーキットごとに状況は変わる。アップグレードが投入されたら、そのポテンシャルを最大限に引き出さなければならない」
ベルギーGP初日は最後尾という厳しいスタートとなったアストンマーティンだが、アロンソは目先のタイムではなく、AMR26のコンセプトを見直し、正しい方向へ開発を進めることこそが復活への鍵になるとの考えを示した。ハンガリーGPで投入される大型アップデートが、その第一歩となるか注目される。
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