フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソが、母国グランプリとなるF1スペインGPへの意気込みを語った。

フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
さあ、いよいよ僕たちのホームレース、スペインGPだ。僕にとっては常に特別なイベントだ。ファンの前でレースをするのはいつだって独特な感覚だからね。この話題とファンとの関係はwww.ferrarif1.comのスクーデリア・フェラーリ・レーシングニュース第6回でもっと知ることができるし、@alo_oficialのフォロワーに投稿した答えでも読むことができる。

興奮といえば、昨日はムジェロで特別な一日だったね。ジル・ヴィルヌーヴの没後30周年だった。フェラーリは、彼の息子ジャックを1979年シーズンに父親がドライブした312 T4をドライブするために招待することでそれを祝った。

ジルはマラネロ、そして世界中のみんなにとって伝説的な人物だし、あのような素晴らしいマシンを走らせたことはジャックにとって信じられないことだっと思う。フィルムを通してしか父親のことは知らないけど、一番よく覚えているのはディジョンでのアルヌーとの決闘だ。残念ながら、最近は対処しなければならない困難が多くなっているので、あのような戦いは見られない。現在のマシンは空力に支配されていてあのような追い抜きはできなくなっている。

それに加えて僕たちドライバーにはより多くのリスペストがあった。彼らは、当時のクルマが命を失うと危険があることをある程度わかっていた。今の在り方が間違っているとは言いたくないけど、そういったお互いのリスペクトは当時ほどではないと思う。これははるか下のジュニアカテゴリーにまでさかのぼる問題だし、それを取り戻すべき時だと思う。

ジャックは昨日、ここマラネロにいて幸せだったと思う。彼は初めてフェラーリのバッヂと彼の名前が縫われた赤いレーススーツを着ることができた。僕たちは友人だし、再び彼に会えて嬉しかった。2004年のほんの数レースだけど、僕たちはチームメイトだったし、彼とはうまくやっていた。彼は非常にプロフェショナルだし、とても誠実だ。昨日は僕のチームメイトのヘルメットコレクションの隙間を埋めるチャンスでもあった。ジャックはザウバーで走っていたシーズンのものを僕にくれた。当時の多くのメカニック達に会えて嬉しかったし、もちろんヴィルヌーヴをトラックで観れてハッピーだった。

フェラーリの歴史、驚くべき伝統をもったチームの歴史がどれくらい特別なものかを理解するもうひとつのエピソードだったけど、それは常に将来に目を向けている。

目前の将来はスペインGPだ。モントメロで僕たちは前進を続けていくけど、僕たちにそれができているか、もしそうであれば、それがどれくらい大きなステップなのかは土曜日までわからない。僕たちはF2012にアップデートを持ち込む。いくつかは先週ムジェロでテストしたものだし、金曜日のフリープラクティスでは他のものも試す。

今年の開幕4戦はダメージを最小限に抑えられたけど、僕たちが状況を変えなければならないのは明らかだ。そうは言っても、バルセロナでポールを獲れないからといって、それで世界が終わるというわけではない。重要なことは、進歩して、出来る限りギャップを縮めることだ。まず今週、そしてモナコ、その後のモントリオール、バレンシア、シルバーストンでね。

シーズンは残り16レースあるし、とても長い。2003年のカレンダー全体と同じ数だ。僕たちは、昨日トラックで会ったジルのメカニックがしていたように、そして今日スタッフがやっているように、絶えず働き続けなければならない。今日の午後、彼らと一緒にバルセロナに飛ぶ。勝ちたいという同じスピリットを持っているし、そしてそれを成し遂げるために全員の力で戦う準備はできている。それは僕がキッズレーシングカートの頃から持ち続けているスピリットだ。

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / スクーデリア・フェラーリ