アルファロメオF1 「周冠宇はスタートで原因不明のフェイルセーフが作動」
アルファロメオF1は、2023年F1第12戦ハンガリーGPのスタートで、周冠宇のマシンがフェイルセーフモードに陥って大きく出遅れることになった原因を理解できていないと述べた。

周冠宇は土曜日の予選で自己ベストとなる5番グリッドを獲得したが、レーススタートで劇的な衝突を引き起こし、16位という下位フィニッシュに終わった。

スターティングライトがグリッドで点灯したとき、周冠宇はスロットルを操作したが、突然パワーユニットの回転が落ちたように見えた。ライトが消えると、周は発進することができず、あっという間に後続車に飲み込まれてしまった。その中には回避行動を取らざるを得なかったチームメイトのバルテリ・ボッタスも含まれていた。

『クラッチに問題がある』と周冠宇はコーナーに向けて走りながら報告した。『Fucking RPM』

周は第1コーナーに向けてブレーキングした際、ダニエル・リカルドのアルファタウリのリヤを追突。リカルドは、エステバン・オコン(アルピーヌ)に突っ込み、オコンはチームメイトのピエール・ガスリーに接触した。この衝突により、アルピーヌのドライバーは二人ともレースをリタイアしたが、周とリカルドは修理のためにピットインすることなくレースを続行することができた。

スチュワードはこのアクシデントを調査し、衝突を引き起こしたとして周冠宇に5秒のタイムペナルティを科し、アルファロメオは1回目のピットストップでペナルティを消化。また、周はこのアクシデントによってスーパーライセンスに2点のペナルティポイントも科された。

「5つのライトの手前でレブをキープしていたら、スロットルからの反応がなくなってしまった。「だから基本的にゼロスロットルでスタートした。だから、基本的にゼロスロットルでスタートしたんだ

「信号が5つになる前に回転数を上げ続けていたら、スロットルの反応がまったくなくなってしまった」と周冠宇はレース後にメディアに説明した。

「だから私は基本的にスロットルゼロからスタートした。ペダルを床まで踏んでいた」

アルファロメオのトラックサイドエンジニアリング責任者を務めるセビ・プジョラールは、チームは周冠宇のスタートをこれほど悪い結果にした問題の原因を突き止めようとしていると語った。


「何が悪かったのかまだ調査中だ」とプジョラールは説明した。

「ブレーキシステムストラテジーの何かに問題があり、エンジン側のフェイルセーフを引き起こしたようだ。現在、その時点でどのようにフェイルセーフが作動するかを理解しようとしているところだ」

「すぐ後ろにいたバルテリにも影響があった。バルテリはあそこで3つポジションを落とし、リズムを崩して1周目にさらに3つポジションを落とした」

周冠宇は、1コーナーまでに汚れた空気の影響を受け、それが2人のアルピーヌのドライバーをリタイアに追い込むアクシデントにつながったと語った。

「ブレーキングをできるだけ遅らせて、少しでもポジションを戻そうとしていた」と周冠宇は説明した。

「でも、前のクルマの汚れた空気に巻き込まれて、不運にもロックしてしまった。だから望んでいたことではなかったんだ」

スチュワードは、周冠宇が先行車の減速スピードを予測できなかったと裁定。1周目のインシデントの場合、より寛大な裁定が下されることが多いが、スチュワードは今回はそうしないことを決定した。

「これは1周目のインシデントであり、何台ものクルマの真ん中に巻き込まれたドライバーには多少の余裕が与えられるが、今回のインシデントはそのようなものではなかった」とスチュワードは裁定した。

「24号車(周)はスタートで出遅れ、コーナー進入時に十分に減速しなかったため、不必要な衝突を招いた」

アルファロメオの両ドライバーは、今季これまでで最も好調な予選パフォーマンスを見せたにもかかわらず、ポイント圏内には入れなかった。周は、ハンガリーGPはチームにとってチャンスを逃したレースだったと語る。

「今日はチャンスを逃した」と周冠宇は語った。

「特に土曜日に強いマシンがあることを示し続け、日曜日のレースでもっとチャンスを作る必要がある。もちろん、チームにとっては最高の日ではなかった」



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カテゴリー: F1 / アルファロメオF1チーム / 周冠宇