アルファロメオ F1への関与を断念 「WECに焦点を当てている」
アルファロメオとザウバーF1チームとのタイトルスポンサー契約は、6年間の成功を経て、先週末のアブダビGPで終了した。代わりにハースと提携する可能性があるとされたが、交渉はそれほど進展しなかった。
アルファロメオのCEOであるジャン・フィリップ・インパラートは、同社はモータースポーツに留まる決意をしており、現在はWECへの移籍が最も可能性の高いルートであると説明した。
ハースF1チームの状況と物事が進まなかった理由について尋ねられたインパラトは 「ザウバーと同じようなスタイルで、コピー＆ペーストのオペレーションを行うことには興味がなかった」と説明。
「そうなれば、僕たちにとってはボディワークにステッカーを貼るような存在になってしまう。それはもはや新しいものではなく、ストーリーの一部でもなかっただろう」
「我々は別のことを検討し始め、すぐに結論に達した。アルファロメオはラリーの世界とは何の関係もないし、ステランティス・グループはすでにフォーミュラEに関わる2つのブランドを持っている。そのため、アルファ ロメオが過去に素晴らしい経験をしてきた世界であるWECに焦点が移った」
インパラートは、アルファロメオがWECにどのように参入するかについては、現在最もコスト効率の高い方法を検討しているため、最終決定はされていないと説明した。
「WECの世界は今、大きな関心を集めているが、多くの幸福感があるとき、最高のゴールを目指すために必要な投資レベルを理解するのは難しくなる」
「2015年にLMP1で制御不能なコストの高騰が最終的には跳ね返るのを目の当たりにしたので、これがどのように展開するかを理解するのに少し時間を費やした」
「プロジェクトに着手する前に、明確なイメージを持ち、自分が何に直面しているのかを正確に知ることが正しいと信じている」
ひとつの可能性として、同じステランティス・グループに属するプジョーとの提携が考えられる。
「我々が評価したシナリオのひとつであることは明らかです」とインパラートは付け加えた。
「ステランティス・グループの中には、フォーミュラEのDSとマセラティのように、スポーツ・プログラムが緊密に連携している企業がすでにある」
「我々がトラックに復帰するときは、ステランティスのモータースポーツプロジェクトのサポートを受けて復帰することになるが、プジョーはすでにWECに参加しているので、当然ながら協力は十分可能だ。2つのプロジェクトは、他の面では平行線をたどるかもしれないが、最終的には同じファミリーだ」
「しかし、現時点ではまだ何も確認できていないことを明確にしておきたい。投資の計画と評価が完了したら、そうするつもりだ」
ザウバーがアウディに買収されたため、アルファロメオとザウバーのF1スポンサーシップは早期終了を余儀なくされたが、インパラートは長年にわたる協力関係に後悔はないとし、投資収益率は信じられないほどだったと語った。
「史上最高の投資だったと言える」とインパワートは語った。「リターンのイメージという点で言えば、我々が費やした1ユーロに対して、20ユーロが返ってきた」
「同時に、6年間我々のブランドを受け入れ、並外れた関係を築いてきたチームを離れることになるので、少し寂しい気持ちもある」
カテゴリー： F1 / アルファロメオF1チーム
