アレクサンダー・アルボン F1ハンガリーGP決勝「想像以上に厳しかった」

予選18番手からの巻き返しを目指したアルボンは、序盤に3つポジションを上げるも、中盤以降はDRSトレインに阻まれて前に出られず。タイヤマネジメントやピット戦略で工夫を試みたが、大きく順位を上げるには至らなかった。
「本当に厳しい週末だった。ここに来るときはもう少し楽観的だったけど、このサーキットでは自分たちの弱点が露呈してしまった」とアルボンはコメント。
「クルマの特性が合っていなかったし、レース中は思っていた以上に苦戦した。もう一度やり直せるならもっといい仕事ができる自信はあるけど、今日はその機会がなかった。」
「これからのレースは激しい戦いになると思うし、簡単じゃない。でも、僕たちはローダウンフォースのサーキットの方が得意だし、他のチームは逆かもしれないから、どうなるかは様子を見よう。選手権5位の座を守るために全力で戦うつもりだし、カルロスも同じ気持ちだと思う。最後まで全力で戦い抜くよ。」
ジェームス・ボウルズ代表も、アルボンの奮闘に敬意を示しつつ、課題克服の必要性を強調した。
「アレックスもカルロスも本当に頑張ってくれたが、残念ながら我々のマシンはハンガロリンクに合っていなかった。こうした傾向が長年続いており、そろそろこのパターンを断ち切らないといけない。前半戦は総じて素晴らしかったが、ここからはさらに激しい中団争いが待っている。全チャンスを無駄にしない覚悟で臨む必要がある。」
アルボンにとっても、後半戦への鍵は「いかにマシンの特性と一致する週末を増やせるか」にかかっている。

アレックス、厳しいレースだったように見えました。もう少し順位を上げたかったという気持ちはありますか?
アレクサンダー・アルボン: うん、かなり悔しいよ。今週末は楽観的な気持ちで入ったんだけど、このサーキットでは僕たちの弱点が少し露呈した感じがあるね。
レース中に風が強くなったけど、それって僕たちにとってあまり良くないことなんだ。ただ、気温が下がっていたから、多少は相殺されるかもって期待してた。でも……ガブリエルがあんなに前にいるのを見ると、ちょっと怖くなったね。リアムも良い位置にいたし。
今シーズンの残りは激しい戦いになると思う。僕たちはもっと努力しないといけない。正直、今回のマシンはベストな仕上がりじゃなかったし、もう一度やり直せるならもっと良い仕事ができると思う。
夏休みを迎える心境は?シーズン前半には好成績もありましたが、今週末の内容をどう受け止めていますか?
アルボン: そうだね、今季はいいレースもあったし、ドライバーズ選手権の“ベスト・オブ・ザ・レスト”にも位置してる。でも、今回のようなレースを見ると、やっぱりサウバーのパフォーマンスは不気味だと思った。ちょっと心配だよ。
今、ニコがこっちを見てて怖いけど(笑)、カルロスと僕は本気で戦っていかないといけない。なんて言うんだっけ?「爪と歯で戦う」みたいな──あ、そうそう、「tooth and nail」。まさにそんな戦いになると思う。
簡単にはいかないね。僕たちはローダウンフォースのサーキットを得意としていて、彼らはたぶんハイダウンフォースの方が得意だから、残りのシーズンがどう転ぶか、見ものだよ。
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