2024年F1 アブダビGP 分析：金曜日のデータが示す残りの週末の行方
マクラーレン、金曜日の好調で優勝候補の筆頭に
マクラーレンはコンストラクターズ選手権でフェラーリに21ポイントのリードを保ってアブダビに到着したが、残りはわずか44ポイントで、20年以上ぶりのタイトル獲得を目指している。そして金曜日の2回の1時間セッションを終えて、彼らはその日の仕事に非常に満足しているはずだ。
ランド・ノリスがチームメイトのオスカー・ピアストリを抑えてトップに立ち、2人は他の選手に0.4秒以上の差をつけていた。
各チームはFP2で異なるプログラムと燃料搭載量で走行していたため、このセッションのタイムシートは完全に代表的なものではないが、Formula1.comのデータでは、今週末はマクラーレンが予選でもレースでも依然として最有力であることが示されている。
マクラーレンは、燃料が少ない状態ではフェラーリに対して 0.18 秒の優位を保ち、燃料が多い状態ではイタリアのチームに対して 0.25 秒の差をつけている。レースペースで最も近いライバルはレッドブルで、0.12 秒遅れている。
マクラーレンは低速コーナーではフェラーリに0.1秒差で最速。中速コーナーではその差は2倍になる。高速コーナーでは両チームに差はないが、マクラーレンはストレートでその差を0.25秒に広げた。
マクラーレンにとっては良い状況のようだが、前回のカタールでも同じことが言え、最終的にはフェラーリにポイントを奪われて週末を終えたため、チャンピオンシップでの不振を終わらせることに慎重な姿勢を崩さないのも理解できる。
追う者フェラーリは後手に回る
シャルル・ルクレールの週末は、木曜の夜に食中毒にかかり眠れなかったことで、最悪のスタートとなった。通常であればFP1を欠席してもおかしくなかったが、今回は違った。なぜなら、弟のアーサーとガレージとトラックを共有するチャンスがあったからだ。
日が進むにつれて状況は悪化し、フェラーリはエネルギーストアの交換を余儀なくされた。これにより10グリッド降格ペナルティが科せられ、不自然なコンディションでのFP1でのトップから輝きが失われた。
ウィリアムズへの移籍を控え、フェラーリでの最後の週末を戦ったカルロス・サインツは、FP2でマシンを取り戻した最初のラップから速そうに見えたが、チームはマクラーレンから「コンマ2、3秒遅れ」だと認めた。
フェラーリは、コンストラクターズ選手権を16年も待ち続ける中で、何とか優勝争いに加わりたいのであれば、一夜にして何かを見つけ出すために、大変な努力をしなければならない。
レッドブルは見た目ほど悪くない
新たに世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンは、FP1でアイザック・ハジャーにマシンを譲った後、レッドブルRB20に慣れるのにたった1回のセッションしかなかった。そしてマシンを取り戻した後、このオランダ人は落ち着くのに苦労した。
アブダビで5回連続のポールポジションと5回連続のレース優勝を狙うフェルスタッペンは、バランスがあまり良くなかったと語り、「コーナーの入り口から中盤まで、まったくバランスが取れていなかった」と付け加えた。
レッドブルはセットアップを試行錯誤しているように見えたが、最大の弱点はコーナー出口にあり、ストレートでマクラーレンに1周あたり約0.7秒遅れをとっているようだった。
現世界チャンピオンはこれまでも金曜日に苦戦してきたが、Formula1.comのデータではレースペースの点では依然として第2位にランクされているため、彼らを諦めるのはまだ早い。
ハミルトンのチームとの最後の週末、メルセデスにとって複雑な一日
ルイス・ハミルトンはカタールでの困難な週末から立ち直り、チームでの最後の週末となるアブダビでメルセデスに勇気づけられるペースをもたらした。
7度の世界チャンピオンは、チームは1周のペースに関しては「やるべきことがいくつかある」が、ロングランの方が励みになると語った。
Formula1.comのデータもそれを裏付けており、予選シミュレーションではメルセデスが約0.3秒遅れ、総合4位となりました。
ロングランペースに関して言えば、シルバーアローは0.24秒遅れており、フェラーリよりわずかに先行しているが、マクラーレンとレッドブルより遅れている。そのため、一晩でペースを上げない限り、表彰台争いに加わるのは難しいかもしれない。
ハースとザウバーが好調なタイムを記録
ハースは金曜日のフリープラクティスで残りの中でトップに立ち、ニコ・ヒュルケンベルグはFP2で驚異的な3位を獲得した。データによると、彼らは直接のライバルよりも燃料を少なく使用していた可能性があるが、ドイツ人ドライバーは最終順位の重要性を軽視したがっていた。
しかし、Formula1.comのデータでは、アメリカのチームは予選とレースペースの両方の指標で5位となっており、これはコンストラクターズチャンピオンシップでアルピーヌと6位を争う上で良い前兆だ（アルピーヌはわずか5ポイント差でリードしている）。
一方、ザウバーはカタールで中断したところから再開したようだ（カタールでは周冠宇の8位入賞により今シーズン初のポイントを獲得した）。
スイスのチームは予選ペースで6番目に速いと見られており、土曜日のQ3で戦うことになる。バルテリ・ボッタスがベストのミニセクターをすべてまとめていれば、このフィンランド人は理想的なペースで6番目に速いフィニッシュを果たしていただろう。
しかし、彼らのレースペースはそれほど印象的ではなく、Formula1.comのデータによると、彼らは10チーム中9位で、ペースからわずか1秒以上遅れていることが示されています。つまり、連続ポイント獲得は難しいかもしれない。
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