ウィリアムズが製造するF2マシン
F2を運営するモータースポーツ・ビジョン社のジョナサン・パーマーは、F2マシンを設計したウィリアムズを擁護。ヘンリー・サーティースの事故死が、ウィリアムズが設計したF2マシンの安全基準に問題があるとの報道を否定した。

ブランズ・ハッチでのレースで、ホイールがヘンリー・サーティースのヘルメットに直撃したのは、F1スタイルのホイールテザーが欠落していたためだと報じられているが、実際にはF2マシンには2005年世界選手権のF1安全基準が全て確認されているという。

「F1と同様に・・・ホイールテザーは、ホイールが事故で外れないということを完全には保証できない」とジョナサン・パーマーは語る。

FIAも、ウィリアムズが製造したF2マシンが、衝撃テスト、頭部保護、ホイールテザーを含めたF1安全基準を満たしていることを確認しているという。

パーマーは、詳細な調査を行うと語るが、専門家の意見は、サーティースの事故死が、F2シリーズの低コスト特性より、むしろ事故時の200kp/hという状態にあったのではとしている。

「シングルシーターのレースカーは、小さいとはいえ、必然的に頭の正面に他のマシンやコンポーネントが当たる危険にさらされる」

パーマーは、ウィリアムズがサーティースの悲劇を”非常に悲しんでおり、ショックを受け、呆然としている”ことを明らかにした。

ホイールテザー

ホイールテザーとは、クラッシュ時にタイヤが飛散するのを防ぐために、ホイールとシャシーを繋ぐワイヤーを指す。F1では1999年から義務化されたが、2000年にコースマーシャルが死亡する事故が起きたことで、2001年から各タイヤに2本ずつをテザーを取り付けるこが義務付けられた。ホイールテザーには、ザイオンと呼ばれる非常に強度の高い繊維が使用される。


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カテゴリー: F1 / F1関連