小林可夢偉
小林可夢偉は、F1中国GPの最終ラップでジュール・ビアンキを抜いて17位でフィニッシュしたが、レース後、チェッカーフラッグが誤って1周早く振られていたことが判明。レースは54周で終了したことになり、小林可夢偉の最終リザルトは18位となった。

小林可夢偉 (ケータハム)
「最終順位が18位というのは、望んでいた結果ではありませんが、ジュールとすごくいいバトルができたので、今日のレースの展開には比較的満足しています」

「ただ、最終ラップの僕の追い抜きがチェッカーフラッグの間違いで無効になってしまったのは、本当に残念です。僕たちとはまったく関係ないことですから。最後の数周は、ジュールと本当にいいバトルをしていて、本来の最終ラップに彼を捕らえることができました。でも残念ながら、チェッカーフラッグが間違って1周早く振られていたことが分かりました。レース後にそれが分かるまでは、この小さな勝利にどれだけチームが喜ぶのか見ることができて良かったです。厳しい戦いが続いた2014年の序盤4戦の最後に、みんなな気分を上げることができました。スタートは最高ではありませんでしたが、1周目にいくつか順位をあげて、そのあとはマルドナードと彼が前に出る18周目まではいい戦いをしていました。11周目に最初のピットストップで新しいミディアムに交換したときは、メカニックがすごくいい作業をしてくれたので、その後のスティントも途中まではマルドナードの前で走ることができました。ただ、僕たちのクルマは、オプションタイヤでは彼を抑え切るほどの競争力がなく、彼にいったん前に出られてしまうと、ポジションを取り返すペースはありませんでした。そこからマルシャを倒すことに集中しました。当初から予定していた3回ストップ作戦のおかげで、いくつか面白いこともありました。特にベッテルの追い抜きですが、あの時はチームから追い抜いていいと言われたんです。彼は燃料をセーブして走行していたし、タイヤも古かった。それに対して僕は3スティント目の新しいソフトタイヤだったので。彼はあまり喜んでいなかったそうですが、そのまま彼を引き離して僕たちの戦略がダメにならないようにしました。とにかく実際にバトルしていたのはマルシャ勢ですし、最後のピットストップを終えて新しいソフトにしてからは、すぐチルトンを捕まえて、そのあと数周でビアンキにも迫りました。ただ、レースのあの段階では、上位勢のクルマが来ていたので自分たちのレースをするのがすごく難しかったです。ジュールとは本当にいいバトルで、きれいな争いでした。バックストレートエンドのヘアピンの飛び込みで、ようやく彼を抜くことができました。バックストレートでより近づいて、ヘアピンで追い抜けるように、その前の11コーナーでフェイントをかけていたんです。ただ、すでに説明していますが、自分たちにまったく落ち度のないことで、あの結果が無効になってしまいました。とにかくスペインに向けてしっかりと状況を分析して、きちんと反撃します。レース序盤の3分の1はマルドナードといいレースができたとはいえ、僕たちはまだロータスやザウバーと戦えるペースを持っていません。ただスペインにはいいパッケージが来る予定ですし、これからきちんと彼らとの差を縮める努力をします。最初の4戦は厳しいものでしたが、今日は2台とも完走できたので、僕たちとルノーの信頼性が高まっていることは証明できました。これからの2週間はチーム全員が充電しながら、できることをしっかりとして、もっと強くなってバルセロナに向かいます」

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / ケータハム / F1中国GP