F1バーレーンテスト 初日
2014年の2回目となる合同テストがスタート。温暖なバーレーンで各チームが作業をおこなった。

今回のテストには全11チームが参加。ロータス E22の公式デビューとなったが、ケータハムを除いたルノー勢はトラブルに苦戦。挽回を目指すレッドブルも午前中は走行できないなど、パフォーマンスを追及するにはまだ程遠い状況となっている。

一方でメルセデス勢では、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが、2013年のバーレーンGPのファステストタイムを上回るなど、信頼性に基づいた好タイムを出し始めている。

セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「もちろん今の僕たちのいる位置には満足していないし、目の前には長い道がある。クルマの最初のフィーリングは悪くなかったんだけど、もっと走行する必要がある。素早く解決策を見つけるのは簡単なことではないけど、問題は理解できていると思う。ヘレスからの問題は修正できたと思っているし、今日は何周か走行することができた。ただ、ひとつの問題を解決しても、また別の問題が浮上してくるのはよくあることだ。それがテストだ。今年が大きなチャレンジであることは僕たち全員がわかっているし、難しくなるだろうこともわかっていた。もちろん、これを望んでいたわけではないけれど、仕方のないことだし、僕たちは問題を解決するために全力で取り組んでいる」

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「新しいレギュレーションは誰にとっても難しいものだとわかっているので、十分な周回数と信頼性でバーレーンテストをスタートできたことはは印象的だと思う。チームはかなり必死に頑張ってきたので、心から誇りに思っていいはずだ。今日も問題が起きないかどうかを確認する良いテストができた。最後はブレーキにちょっとした問題が発生したけど、それでも今日だけでたくさんのラップを走ることができた。現時点ではタイムシートのトップに立つことは目標にしていないし、それよりも信頼性の方が需要だ。でも、プレシーズンテストの前半でこの位置であれば満足していいと思う」

フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「前回と比較して参照ポイントが多いので、またドライブできて嬉しいし、さらに良いマシンのフィーリングを得ることができた。それに今回は通常の温度に近いサーキットなので、タイヤの挙動を理解するのが楽になる。今は状況を見いだす段階だし、全てのラップで新しいことを学んでいる。全員にとって、メルボルンに向けてしっかり準備するためにはまだやるべきことはたくさんあるし、利用できる時間を最大限に生かすことが重要だ」

ロマン・グロージャン (ロータス)
「今日はほとんど作業していないし、予定していた周回数よりも少なかったけど、E22で初めてトラックに出られたことは良かったと思っている。個人的にはクルマに乗った感触は良かったと思うけど、今日はいくつか問題が起きてしまった。今日のトラブルを乗り越えられると確信しているし、メルボルンに向かうまでにはしっかりと走行距離を稼げるはずだ」

ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「非常にポジティブで満足できる一日だった。忙しいプログラムに取り組み、たくさんのことを学べたと思う。今はクルマに乗っている時間が本当に貴重なので、多くの周回数を重ねられたことに満足している。今日は最後に2回のロングランも完了できた。おかげでクルマの挙動がどんな具合かを確認する機会を得られたし、フィーリングも掴めてきている。ヘレスではそれができなかったからね。すでにセットアップ作業を終えてドライバビリティの改善作業をスタートできたことは素晴らしいことだ。ただ、まだまだ始まったばかりだ。走る度に学んでいるし、今後数日は急激なラーニングカーブに直面するだろう」

エイドリアン・スーティル (ザウバー)
「生産的な一日だったし、バーレーンのテストコンディションはいい感じだ。気温はずっといいし、この時期のヨーロッパよりも安定している。今日は82周を走り込み、エンジンのマイレージをかなり稼げた。マシンは徐々に良くなっているけど、まだやるべきことは多い。ブレーキやエンジンのドライバビリティにまだ問題があるけど、進歩することができたし、良いことだと思う。今日はヘレスよりも良い一日を過ごせて良かったし、今は自信も増している。空力面に関しても、クルマはグリップが増えているし、ドライバビリティも良くなっていて、ずっと良い状態だった」

フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「難しい一日だった。僕もフラストレーションを感じたけど、チームも悔しかったと思う。今日の作業でたくさんの周回数を稼ぎたかったからね。クルマにいくつか問題が起きたので、明日以降に向けて解決することを目標に調査している。クルマのマイレージを伸ばすことが一番重要だとわかっているので、明日から来週の最終日までにそれを成し遂げて、全てを望みどおりにやれることを願っている」

ロビン・フラインス (ケータハム)
「僕たちがヘレスからかなり進歩していることは明らかだし、68周を走破したのは他のルノーエンジンを積むチームよりも多いので、今回のテストのスタートには全員がかなり満足できていると思う。まだ完全なパフォーマンスレベルに近づけて走り始められていないので、クルマの速さについて語るには早過ぎるけど、全体的に感触はOKだった。最初はバックエンドのグリップをあまり得られなかったけれど、空力バランスを少し変更し、セッションが終わるまでにはまとまり始めた。特に午後に試したミディアムでの走行ではグリップレベルがはるかに良かったから、そのセットでは実際にプッシュしていくことができたと思う。シーズン開幕前にクルマに乗るのは今日がさいごだったし、このようなマイレージを重ねてバーレーンを締めくくれたことは満足している。このチームの一員であることを楽しんでいる。彼らはグリッドを押し上げられるために何をすべきをわかっているし、その一員でいられることを嬉しく思う」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー