角田裕毅 F1アブダビGPでのノリス攻防を語る「あと1周耐えられると思った」

角田裕毅は1回目のピットストップ後にノリスを抑える任務を受け、無線では「分かってる」と強い口調で返答。だが、最終セクションでスローにする形ではなく、バックストレートでブロックを試みたことで接触寸前の攻防となり、ノリスは四輪すべてがコース外に出た状態で前に出た。
スチュワードはこの防御を危険と判断し、角田に5秒ペナルティが下された。
角田裕毅の説明:ペナルティへの疑問と防御判断
「そこで何が起きたのかは振り返らないといけないと思います。なぜペナルティが適用されたのか、何となく理由は分かります。ただ、本当に5秒ペナルティに値するのかどうかは、しっかり見直す必要があると思います。僕のレースに大きな影響を与えましたので」
チーム無線の緊張感について問われると、角田裕毅は当時の心境をこう説明する。
「ずっと無線でフィードバックが入ってきて、ストレスが伝わってきました。だから『分かってる、話した通りにやるよ。できる限り守るよ』と返したんです。簡単に彼を行かせるメリットはありませんので、分かっていることは分かっていますし、できる限りやるつもりでした。ただ、彼が戻ってくるスピードが速すぎました」
なぜバックストレートで勝負したのか
角田裕毅は、なぜ最終セクションではなくストレートでブロックを試みたのかについても語った。
「考えはしたんですが、彼はまだかなり遠くにいました。たしかターン9で抜かれたんだと思います。ギャップは8〜9テンポくらいあって、ラップあたり5テンポ縮めてきていましたので、“あと1周は耐えられる”と思っていました。でも、彼はターン1から5までを完璧にまとめて差を詰めてきました。とても上手く走っていましたし、僕が後ろに留まったとしても大きな違いはなかったと思います」

「とても厳しい」5秒ペナルティと自身のペースへの手応え
角田裕毅は今回の裁定を「とても厳しい」と評価し、レッドブルでの最後のレースとしては残念な終わり方になったと語った。
「問題があったとは思っていないです。ただ、今の僕はなぜか遅く感じていて、理由は分からないんですが、去年のような感覚があります。振り返ると、運という言葉はあまり使いたくないんですが、シーズン後半は本当に運がありませんでした。自分のコントロール外の出来事が多かったです。ただ、その中でも何度も速さを示せたのは良かったと思います」
最後に角田裕毅は、自分の走りについてこう振り返った。
「去年の最終戦でも2つ目のペナルティは少し厳しいと思いました。でも、全力を尽くしました。それだけです」
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