アストンマーティン・ホンダF1 「ハンガリーでも遅ければPUだけでは解決しない」

シャシー性能が重視されるハンガロリンクで改善が見られなければ、オランダGPで予定されるホンダ製パワーユニットのアップデートだけではチームの問題は解決できないと警鐘を鳴らしている。
一方、ホンダのパワーユニット改良は夏休み明けのオランダGPで導入される予定だ。
現在のAMR26に「強みは何もない」
スパ・フランコルシャンで現在のAMR26の長所を問われたストロールは、率直な言葉で現状を表現した。
「前に進むしかないという意味では、それが唯一のポジティブなことだね。今の状況は本当にひどい。僕たちのマシンには素晴らしい部分も、気に入っている部分も、強みも何もない。だから、あとは良くなるしかない」
イギリスGPでは、高速コーナーのコプスで大きなアンダーステアに苦しみ、ステアリングを目いっぱい切り続ける様子がSNSでも話題となった。
高速域では空力が失速
ストロールはAMR26が抱える問題点についても詳しく説明した。
「中低速ではコーナー進入時の不安定さやブレーキングに問題がある。それに加えて、高速コーナーでは空力が失速するような現象が起きていて、フロントウイングやフロアの空力が突然効かなくなり、一気にアンダーステアになってしまう。いくつか大きな制約がある」
さらに、この現象はデータだけでは原因を特定しにくいという。
「こうした空力の失速は、圧力センサーのデータだけでは原因を見つけるのが非常に難しい。だからシルバーストンの空力担当に、ドライバーとして実際に何を感じているのかをできるだけ詳しく伝えようとしている。データだけでは見えないこともあるからね」
目標はダウンフォースだけではない
ハンガリーで投入されるアップグレードについて、ストロールは単純なダウンフォース増加だけが目的ではないと説明した。
「もちろんダウンフォースを増やしたい。でも長い間抱えてきた悪い空力特性も改善したい。もっと健全で、ドライバーにとって乗りやすいマシンにしたいと思っている」

ホンダPUだけでは解決できない
アストンマーティンはホンダ製パワーユニットの性能不足も課題とされているが、ストロールはパワー不足と車体性能は別問題だと強調した。
「これは別々の問題だと思っている。ドライバビリティにはまだ改善すべき点がたくさんあるし、純粋なパワーも不足している。でも、それとは別にバランスやダウンフォースの問題も抱えている。もっと大きなダウンフォースを見つけなければならない」
ハンガリーGPが今季の分岐点
ストロールは、シャシー性能が結果を大きく左右するハンガロリンクこそ、アップデートの真価が試される舞台になると語る。
「ハンガリーは良いテストになる。ここはパワー依存の小さいサーキットで、シャシー性能が重要だからね。それが本当のテストだ」
「もしハンガリーでも僕たちがすごく遅いままだったら、ザントフォールトで投入されるパワーアップだけでは、僕たちが抱えるすべての問題は解決できない」
「ここはダウンフォースと優れたバランスが求められるコースだ。もしハンガリーで競争力が大きく向上していれば、それはシーズン残りに向けても良い兆候になるはずだ」
アストンマーティンはハンガリーGPでシャシー性能の改善、続くオランダGPでホンダ製パワーユニットのアップデートという二段構えで巻き返しを狙う。ストロールは、その第一関門となるハンガロリンクで結果を示せなければ、パワーユニットの進化だけでは今季の苦戦を覆すことはできないとの認識を示した。
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