角田裕毅 レッドブルF1で孤立? サンパウロ空港“ひとり到着”動画が波紋

2025年シーズン終盤を迎え、角田裕毅のレッドブル残留をめぐる噂が再燃する中で起きた今回の出来事。チーム側からの公式コメントはまだ発表されていないが、象徴的なタイミングとして注目を集めている。
サンパウロ空港で“誰もいない到着” ファン動画が拡散
角田裕毅は火曜日の朝、ブラジルGP参戦のためにグアルーリョス国際空港に到着した。しかし、チーム関係者の姿はなく、角田裕毅がスーツケースを引きながら一人で到着エリアを歩く様子が、ファンのマテウス・ウルセジーノ氏によって撮影された。動画では、角田裕毅が少し戸惑いながら周囲を見回し、携帯電話で誰かに連絡を取る姿が映っている。
この映像はすぐにSNS上で拡散され、数時間のうちに数十万回再生を突破。「なぜレッドブルのスタッフがいないのか」「セキュリティ面は大丈夫なのか」といった声が相次ぎ、ファンの間ではチームの対応に批判が集まった。
「また一人にされた」 ファンの不満と同情
SNSでは、「角田裕毅がまた一人で取り残されてる」「これが彼の現状を象徴している」といったコメントが並び、レッドブル内での扱いに対する不満や憤りの声が多く見られた。
実際、角田裕毅はシーズン序盤のアメリカGPでも入国手続きの問題で一時的に足止めされるなど、トラブル続きのシーズンを過ごしている。今回の映像は、その“孤立感”を印象づける出来事として大きな話題となった。
レッドブルでの将来に暗雲?
この出来事が注目を集めるのは、角田裕毅のレッドブル残留をめぐる議論が続いている最中であることも大きい。アイザック・ハジャーやリアム・ローソンといった若手が台頭する中、チーム内の序列は明らかに厳しさを増している。
メディアやファンの間では、「この“迎え無し”は象徴的なメッセージなのではないか」という声すら上がっており、角田裕毅の置かれた立場がより鮮明になったという見方もある。
Yuki Tsunoda chegou na manhã desta terça-feira, detalhe que o piloto da Red Bull estava perdidinho da Silva pois ninguém estava esperando ele , ficou por algum tempo no saguão pic.twitter.com/QoMtLakqtt
— Mateus Urcezino (@mateusurcezino) November 4, 2025
角田裕毅は沈黙 「今はレースに集中するのみ」
現在のところ、角田裕毅本人もレッドブルも今回の件についてコメントを出していない。角田裕毅はこれまでにもプレッシャーや批判の中で冷静に対応してきたが、今回の件は精神的にも少なからず影響を与えた可能性がある。
ブラジルGPは角田裕毅にとって、今季の評価を決定づける重要な一戦となる。SNS上では「彼を応援している」「あんな扱いを受けても戦う姿が好きだ」といった励ましの声も多く寄せられている。
分析:空港“孤立事件”が映し出すチームとの距離感
今回の映像が単なる手配ミスなのか、それともチーム内の関係性を象徴する出来事なのかは明らかではない。しかし、ファンがここまで敏感に反応した背景には、角田裕毅が今季苦しい立場に置かれている現実がある。
レッドブル体制下では、ドライバーの序列と政治的な力関係が明確であり、特にマックス・フェルスタッペン体制の強化が進む中で、セカンドドライバーや次期候補への圧力は大きい。角田裕毅がブラジルで強い走りを見せられるかどうかは、来季以降のキャリアを左右する大きな分岐点となる。
サンパウロの空港で一人立ち尽くす姿は、角田裕毅が直面している現実と孤独を象徴していた。だが同時に、批判にも屈せず戦い続ける姿勢こそが、角田裕毅というドライバーの本質でもある。
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