ルイス・ハミルトン 父親が新会社設立でF1引退説が強まる理由

英国の企業登記記録によれば、ハミルトン父は「HybridV10」という社名で事業を登録。あわせて「Hybrid World Series」「Hybrid World Commission」「Hybrid Grand Prix」「HybridV10 World Motorsport Festival」といった関連商標も申請している。
事業内容は、テレビ番組制作、広告、スポーツ関連ビジネスとされている。
現時点で、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン本人がこのプロジェクトに直接関与している兆候はない。それでも、フェラーリ移籍初年度が苦しい結果に終わり、契約最終年を迎えるハミルトンの“ポストF1”を見据えた準備ではないかとの見方を呼んでいる。
40歳のハミルトンは、すでにレース以外でも幅広い活動を展開している。映画制作会社「ドーン・アポロ・フィルムズ」を通じて、映画『F1/エフワン』をプロデュースしたほか、ノンアルコールテキーラブランド「アルマーヴェ」、慈善活動「ミッション44」も手がけている。
アブダビGP後、ハミルトンは心身のリセットを望んでいることを率直に語っていた。
「とにかく、すべてから離れるのが待ちきれない。今は休暇のことしか考えていない。完全に切り離して、誰とも話さない。今冬は誰も僕に連絡を取れないだろう」
一方で、ハミルトンが提出している詳細な技術レポートがフェラーリ内部で不満を生んでいるという報道もあったが、チーム代表のフレデリック・バスールはこれを否定している。
フェラーリ代表が“技術報告問題”を一蹴
「ドライバーから変更要求のレポートが届いた、という記事を読むことがあるが、正直に言って、その点については少しナイーブな人もいると思う」
「我々は毎レース後にドライバーからレポートを受け取っている。それは何も特別なことではない。『ここをこうする必要がある』という報告をドライバーが送ってくるのは、ごく普通のことだ」
ハミルトン父の新会社設立が、息子の引退や新たな挑戦とどこまで結びつくのかは不明だ。ただ、フェラーリでの将来と並行して、ハミルトン一族が次の時代に向けた動きを静かに進めていることだけは確かなようだ。
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