角田裕毅、ローソンへの発言をレーシングブルズF1に謝罪「不必要だった」

角田裕毅はオースティンでの土曜走行後、リアム・ローソンに対して不満を表し、コース上でブロックされたと感じたことをきっかけに、「彼はいつもわざと何かをしてくる。くだらない。正直言って気にしていない」と発言していた。
これは、金曜のスプリント予選で両者が最終ラップを走り切ろうとした際にトラブルがあった直後のことだった。
リアム・ローソンは当時、「彼が何を言っているのか、まったくわからない」と応じていた。
メキシコシティGPの木曜、両者は初日のドライバーズ会見にそろって出席した。アメリカGP以降、直接話をしたかどうか問われると、角田裕毅は「直接は話していない」と答え、リアム・ローソンは「正直、オースティンで何が起きたのかよくわからない」と述べた。
続けて角田裕毅は、「メディアで言ったことについて、チーム(VCARB)に謝罪した。とても不必要な発言だった」と説明した。
リアム・ローソンはその後、シーズン終盤戦の戦いについて次のように語った。
「今はとても厳しい時期で、毎週末がタフだ。とにかく接戦で、特に予選ではすべてを引き出さなければならない。小さなことが大きな差になる」
両者とも2026年の去就はまだ決まっておらず、アイザック・ハジャーがレッドブルへ昇格するという噂や、F2ドライバーのアービッド・リンドブラッドがレーシングブルズでF1デビューを果たす可能性など、さまざまな憶測が飛び交っている。
角田裕毅は、もし2026年に向けてシートを争う立場になるなら、自身にとって重要なのは結果だと強調した。
「結果がすべてだと思う。今はチームにとってすごく重要な時期で、特にチームメイト(マックス・フェルスタッペン)をどれだけサポートできるかが大事だ。コンストラクターズ選手権では2位の可能性もある。オースティンでの7位はいいステップだったし、これからも毎戦ポイントを取り続けたい。ここ数年、レッドブル勢にとってそれは簡単ではなかった」
「シーズン後半はとくにいい流れに乗っていると思う。毎レースうまくまとめられているし、過去には別のチームでもそれを証明してきた。何をすべきかは明確だ」

リアム・ローソンは、レッドブルの育成プログラムで長く経験を積んできた立場から、次のように語った。
「マシンに乗るたびに全力で走るだけだ。僕のキャリアはずっと結果ベースで進んできた。16歳でこのプログラムに入って以来、常に“結果を出せば昇格できる”という世界でやってきた。それは今も変わらない」
両者とも冷静に発言をまとめたが、角田裕毅の謝罪はこれまでの強気な印象とは対照的で、より成熟した姿勢を見せた。一方でリアム・ローソンは動じることなく、淡々と結果を出す姿勢を貫いており、2026年のシート争いは実力と安定感の両面で熾烈なものとなりそうだ。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1メキシコGP / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB
