角田裕毅 レッドブルF1首脳がローソンとの接触酷評「信じられないほど愚か」

イタリアGPのレース中盤、ロッジアシケインに向かう場面でF1 2026年のレッドブル昇格をかけて争う角田裕毅とローソンがホイール同士をぶつけ合った。
角田裕毅がレーシングブルズのローソンをオーバーテイクした直後、ローソンが反撃を試みた際に接触が発生した。
フロント左が角田裕毅のリア右に当たり、両者はコースを外れたもののレース続行は可能だった。しかし角田裕毅のRB21はフロアを損傷し、9番グリッドからスタートしていたにもかかわらず入賞争いはできず、最終的に13位フィニッシュ。ローソンは14位だった。
ヘルムート・マルコはこの場面に激怒した。
「ローソンとの不必要な接触があった。どれほどのダメージだったかは分からない。彼のペースは…ペースがなかった」とマルコはメディアに語った。
さらにSkyドイツに対してはより厳しい表現を用いた。
「同じチーム内のローソンとの接触は信じられないほど愚かだった。マシンに深刻なダメージを与えたようだ」と82歳のマルコは断じた。
F1での将来、そしてレッドブル残留をかけた戦いの中で、25歳の角田裕毅にとってこれは大きな痛手となった。
角田裕毅はレッドブル加入後の14戦でわずか9ポイント獲得にとどまり、Q3進出は6回のみ。そのひとつが今回のモンツァだったが、決勝ではマシンダメージに泣かされた。

レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは、誰が2026年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトになるかについての「判断基準」を問われると、「同じだよ。予選ペース、レースペース、それが我々が見ているものだ。それだけだ」と答えた。
同時に角田裕毅のイタリアGPでの走りについては擁護する姿勢も見せた。
「今日の裕毅のレースは読み解くのが難しい。第1スティントではトラフィック、第2スティントではダメージがあったからね」とメキースは述べた。
「しかし予選を見れば、良い週末だったと評価する。Q1ではマックスとの差は0.2秒だった。マックスは今週末まったく遅くなかったし、マシンの差が少しある中でQ2でも0.2秒差だった」
「Q2では全員が100%プッシュしているのは間違いない。そして確かにQ3では差が大きくなったが、まずQ3にマシンを入れたこと自体がとても良いパフォーマンスだし、さらにQ3では最初にコースに出て行ったことも助けにはならなかった」
「ショートランのペースは裕毅にとって非常に良いサンプルだった。ロングランではクリーンなレースができなかったのは残念だ」
角田裕毅とローソンの確執は、まさにレッドブルが来季のラインアップを決定しようとしているこの時期に起きたものだ。当初は夏休みに決断する予定だったが、マルコはザントフォールトで判断を数週間先送りにしたと明かした。
「我々は選択肢を延長した。というより、ドライバーたちが我々に対して選択肢を延ばしたんだ。9月か10月頃には、もう少しレースを観察してから決断を下す」とSkyドイツに語った。
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