角田裕毅の損傷 レッドブルF1は来季ドライバー決定の「重要データ失った」

角田裕毅は先週のザントフォールトでのポイント獲得を活かすことができず、モンツァではレース中盤にリアム・ローソンと接触し、トップ10の可能性を失った。29周目、レッドブルで角田裕毅の前任だったローソンがオーバーテイクを仕掛けた際、両者はロッジア・シケインでホイール同士が接触。
スチュワードはレーシングインシデントと判断したが、角田裕毅はフロアに深刻なダメージを負い、13位という不本意な結果に終わった。
レッドブル代表ローラン・メキースは、誰に非があるかの判断を避けつつも、ピットウォールはその時点で角田裕毅のレースが終わったことを把握していたと語った。
「ダメージを確認し、パフォーマンス低下も把握した」とメキースはMotorsport Weekを含むメディアに語った。
「その瞬間にレースは終わったと分かっていた。まだ映像を見直していない。角田裕毅とは長く話したが、完全に映像を確認する時間はなかった。だから、角田裕毅と一緒に映像を確認し、正しい結論を導きたい」

角田裕毅に見える課題
角田裕毅はモンツァでQ3進出を果たし9番手からスタートしたが、序盤のスティントでルイス・ハミルトンやアンドレア・キミ・アントネッリに先行を許した。その後、ピットストップでオリバー・ベアマン(ハース)にも前を許し、ローソンに追いつかれる展開となった。
メキースは、角田裕毅が予選では前任者たちと比べても見劣りしない一方、決勝ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差が大きい傾向にあると認めた。
「今日は良いサンプルではなかった。フロントで戦えばクリーンなレースができるが、今日は最初のスティントはトラフィック、次のスティントはダメージを抱えていた。直近数戦を振り返っても同じ傾向で、レースペースについてはもっと取り組む必要があると言える」
一歩ずつ前進
それでも、角田裕毅の単発ペースに関しては前向きな評価を示した。
「角田裕毅の評価は、新加入のドライバーたちと同じだ。予選ペースと決勝ペース、それだけだ。今日はトラフィックとダメージで評価が難しかったが、昨日の予選は良かったと思う。Q1ではマックスから0.2秒差で、マックスは遅くなかった。Q2でも0.2秒差で、全員が全力を出す場面だ。確かにQ3の差は大きかったが、まずQ3に進んだのは良いことだし、先頭でアタックに出たのも不利に働いた。だから短いスティントのペースは良いサンプルだ。ロングランペースは、クリーンなデータがなくて残念だ」
バクーでのアップデート投入を計画
さらにメキースは、次戦バクーで両者に同じ仕様のフロアを投入できる見込みを明らかにした。これは前戦でフェルスタッペンに勝利をもたらした改良だ。
「マックスのマシンにフロアのアップデートを入れていた。すべてのアップデートは小さなものだが重要だ。次戦には両方のマシンに搭載できる見込みだし、機能していると考えている」
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