角田裕毅 レッドブルF1が後任にアレックス・パロウ起用を検討との報道

同紙は匿名の関係者の話として、レッドブルがチップ・ガナッシ・レーシングからパロウを引き抜き、マックス・フェルスタッペンのチームメイトに据えることを検討していると伝えている。
パロウとマネージャーのロジャー・ヤスカワに対してコメントを求めたところ、両者ともにレッドブルとの交渉は一切ないと否定。ガナッシ側も交渉の事実はないと明言した。
スペイン人ドライバーのパロウは2026年のインディカーシーズン終了までガナッシとの契約を結んでいるが、契約にはF1シート獲得を条件に離脱を可能とする条項が含まれているとされている。ただし、それを行使するには巨額のバイアウトが必要になる見込みだ。
わずか3カ月前、インディアナポリス500で初優勝を飾った際、パロウはF1挑戦の可能性を否定する発言をしていた。
「F1からはもう声がかからない。今でもフォローはしているし、素晴らしいシリーズだと思うし、僕も大ファンだ。でも、彼らが僕ほど楽しんでいるようには見えない」と語っていた。

アレックス・パロウのこれまでのF1との関わり
28歳のパロウは過去にもF1挑戦を模索した経緯がある。2023年のインディカー参戦に際し、翌年にF1参戦を視野に入れてアロー・マクラーレンと契約を結んだ。
しかし、チップ・ガナッシは契約のオプションを行使し、両者の対立は法廷に持ち込まれた。最終的にパロウはCGRに残留することで決着し、その一方でマクラーレンF1チームとともにプライベートテストプログラムを実施し、アメリカGPではフリー走行にも出走した。
その1年後、パロウは再び劇的な方向転換を見せ、マクラーレンのインディカー参戦計画ではなくガナッシ残留を選択。これに激怒したマクラーレンは数千万ユーロ規模の損害賠償を求めて訴訟を起こした。損害にはスポンサーシップ損失、開発費、前払いの給与が含まれると報じられている。
パロウ自身も法廷で契約違反を認めたが、マクラーレンがF1シートを与えるという約束を信じられなくなったと主張し、「誰かが怪我をして出走できなくなるのを待つだけでは、もう納得できない」と述べていた。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング