角田裕毅 F1オーストリアGP予選 「18番手とかからのスタートにはうんざり」
角田裕毅は2025年シーズンでたびたび予選に苦しんできたが、F1オーストリアGPでもQ1敗退を喫し、決勝は18番グリッドからのスタートとなる。レーシングブルズから昇格後、難解な挙動を見せるレッドブルRB21との戦いは続いている。

予選後、角田裕毅は2回目のアタックで「まったく違うフィーリングだった」と語り、驚きを隠せなかった。

「2回目のプッシュでは、うまく調整できませんでした。1回目はすごく感触が良くて、でも2回目はバランスが全然違いました。何かもっとできたとは思うけど、そういう変化にちょっと驚かされました」

どこでその違和感を感じたのか問われると、角田裕毅は一言「すべてですね」と返した。

シーズン序盤のレーシングブルズでの好調から一転、トップチームであるレッドブルF1に昇格してからの角田裕毅は、狭い作動領域を持つRB21に苦戦している。同様にマックス・フェルスタッペンもこの日7番手と伸び悩んでおり、マシンの難しさはチーム内でも明白だ。

それでも予選前は前向きな手応えがあったという。

「今日は最低でもQ3に行けると思っていました。このクルマには手応えがあって、1回目のプッシュでも良いフィーリングがありました。だからこそ、この段階で自信はありますし、アプローチや進歩の方向性は正しいと確信しています」

「ただ、こういうウインドウがすごく狭いマシンでは、とにかく一貫性が大事です。マックスもQ2で同じようなことを言っていたと思いますが、彼はこのクルマをよく知っていて、走行中にうまく適応できます」

「でも僕は、1回目と2回目で感じた違いに対して、まだ走りながら完全に適応したり、それを最大限に引き出したりできるレベルには達していません。レーシングブルズにいた時ほどでもないですし、普通といえば普通なんですけど、毎回こうして予選でフラストレーションが溜まります」

角田裕毅 レッドブル F1 オーストリアGP

決勝では戦略の選択肢も限られる状況だ。

「ソフトタイヤしか残っていなくて、ミディアムじゃなくてハードですね。たぶん他のドライバーもそれを使うだろうし、僕もそれを使うと思います。ソフトタイヤをたくさん持っていても、あまりポジティブじゃないです」

パルクフェルメ解除によるセットアップ変更の可能性についても示唆したが、ピットレーンスタートという代償が伴う。

「やらないといけないとは思っていないですけど、戦略次第ですね。もしそっちの方が良ければ、変更するかもしれません。でも……クルマに関しては、もう……。本当に、P18とかP19とかからスタートするのにはもううんざりです」

とはいえ、角田裕毅は決勝での巻き返しに希望を持っている。

「今日の時点では、これまで以上にペースには自信がありました。クルマの理解も深まっています。でも決勝は状況が違って、ダーティエアとかいろいろあるので、簡単にはいきません。それでもポイント獲得を目指してベストを尽くします」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1オーストリアGP