角田裕毅 F1カナダGPで自身提案のRB21仕様変更をレッドブルが許可

角田裕毅はスペインGPまでの3連戦でわずか1ポイントの獲得にとどまり、不振が続いていた。
特にバルセロナでは、Q1敗退かつ最下位タイムを記録したうえ、RB21に根本的な問題があると訴えるまでに事態は悪化した。
リアム・ローソンと入れ替わるかたちでレッドブルに復帰して以降、7戦で7ポイントを加えた角田裕毅は、「前回より悪くなることはない」と述べている。
レッドブル代表クリスチャン・ホーナーは週末の内容をチーム内で精査する考えを示しつつ、角田裕毅を2025年末までマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして起用し続ける方針を強調した。
「裕毅と一緒にファクトリーでこの週末を振り返っていくよ。週末を通して彼にとっては本当に厳しいものだったからね」とホーナーは語った。
角田裕毅は、レーシングブルズでのキャリアを懐かしんでいるという憶測を否定し、今はレッドブルで結果を出すことに集中している。

レッドブルは角田裕毅をどのようにサポートしているか
決勝後の取材で角田裕毅は、RB21への適応を助けるために希望していた「ある方向性」の変更について、レッドブルから許可が下りたことを明かした。
「カナダに向けて計画していることがあるんです。試してみたいことがいくつかあって、それに対してチームがしっかり同意してくれて、僕の希望を実現するために動いてくれているのはすごくありがたいです」
ただし角田裕毅は、レースの合間にレッドブルのシミュレーターでその変更がマシンの挙動にどう影響するかを事前に確認するのは難しいと説明した。
「シミュレーターって、僕の感覚では基本的にチームのためのもので、つまり、実際にサーキットで試したい内容を事前に確認するためのものなんです」
「シミュレーターの時間もかなり限られているので、全部のセットアップを試すっていうのは現実的じゃないですし、だからある程度は、どの方向性を掘り下げるかを決める必要があるんです」
「もちろん、僕のエンジニアが僕のドライビングスタイルに合う傾向や特性を見つけてくれたらうれしいですけど、それも含めて、全体的にはエンジニアリング側やチームの作業がメインになると思います」
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