角田裕毅とガスリー F1サウジアラビアGPで接触も信頼関係は揺るがす

レッドブルの角田裕毅とアルピーヌのピエール・ガスリーはオープニングラップで衝突して、このレースを完走できなかった唯一の2人のドライバーだった。
ガスリーは、第1セクターのタイトな左コーナーである4コーナーの外側から角田裕毅をオーバーテイクしようとした。
ガスリーは追い抜きを成功させるかに見えたが、角田裕毅がスペースを譲ることができず、2台は衝突してバリアに激突。ガスリーは即座にレースをリタイア、角田裕毅はレッドブルがマシンの損傷を点検するためピットレーンに戻ったが、RB21のリアに大きな損傷を受け、結局レースをリタイアした。
レース後、このインシデントについてピエール・ガスリーは「あまり多くを語る必要はないと思う。彼のことを知っているし、意図的なものではないことはわかってる」と Sky Sports に語った。
「4コーナーへのラインは良かったし、ブレーキをかなり遅らせて、外側にできるだけスペースを残そうとした。マシンはすでにホワイトラインを越えていた。パスを確実に決めるために、マシンをコース内に留めていた」
「結局、ほんのわずかな接触だった。2人ともレースをリタイアになってしまって残念だ」
ペナルティを与えるべきかどうかの質問に対し、ガスリーは「それについては特にコメントするつもりはない」と答えた。
「裕毅の意図は分かっている。彼のことをよく知っている。彼に悪意はなかったと分かっている。ただ残念な結果になってしまい、当然あってはならないことだが、これがモータースポーツだ」

角田裕毅は、元チームメイトとの事故を避けることは不可能だったと感じている。
角田裕毅は「責任を問うことは難しいです。私はそれを避けるためにできる限りのことをしました。スピードに関しては完全にコントロールしていました。前のマシンに衝突するつもりはありませんでした。コントロールはできていました」と語った。
ピエールにぶつからないように避けようとしましたが、このトラックで最もタイトなコーナーだったと思います。サイドバイサイドでは、常にリスクはつきものです。経験から、それはお互いわかってると思います」
「このような結果になって残念です。何とも言えません。彼はスペースがあったと言うかもしれません。でも、僕の立場からは、あまりスペースはなかったと思います。それを避けるために、できるだけ減速しようとしました。他に何ができるか分かりません」
FIA はアクションを取らない
スチュワードは、ジェッダでの1周目のインシデントについて、角田裕毅に罰則を科さないことを決定した。
ピエール・ガスリーはスチュワードのオフィスで角田裕毅を非難しなかったことが明らかになり、2人はこれがレーシングインシデントであることに合意した。
FIA「スチュワードは、22 号車(角田裕毅)のドライバー、10 号車(ピエール・ガスリー)のドライバー、チーム代表者の話を聞き、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、ビデオ、タイミング、テレメトリー、車載ビデオの証拠を確認し、これは 1 周目のレーシングインシデントであると判断した」と声明で述べた。
「22号車と10号車は、1周目でコースポジションを争っていた。2台は4つのコーナーを問題なく通過したが、5コーナーで接触した。両者は、これは1周目の事故であり、どちらにも全責任や主な責任はないことで合意した」
「これは、1周目の事故として適切か、それとも1周目に2台(他の車は関与していない)の事故として扱うべきかを検討した」
「だが、トラックが狭いことと、55 号車が 22 号車のすぐ前にいたことを考慮して、両ドライバーの判断に従って、これは 1 周目の事故として扱って、それ以上のアクションは取らないことにした」
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / ピエール・ガスリー / F1サウジアラビアGP