角田裕毅 サインツとの接触は「僕の見解ではレーシングインシデント」 / F1バーレーンGP
角田裕毅との接触でマシンの右側のサイドポッドが損傷したことでリアイアすることになったカルロス・サインツJr.だが、両者とも接触はレーシングインシデントだと考えている。

ターン1で角田裕毅はマシンを滑らせ、そこにカルロス・サインツJr.がイン側にターンイン。両者は接触し、サインツのマシンのデブリが散乱したことでセーフティカーが導入された。

「ターン1への進入はうまくいった。そしてターン1を抜けたところで、彼(角田)がリアを滑らせて僕のサイドポッドに激しく接触した」

「僕にとってはレース終了だった。40~50ポイントの負荷を失い、それによって1.5秒遅くなり、それ以降は後退するだけだった」

マシンのダメージに苦しむ中、サインツはチームラジオで角田裕毅にペナルティが科されるべきだと提案したが、スチュワードはレーシングインシデントという判断を下した。

カルロス・サインツ自身もレース後にはその考えは変わっていた。

「彼は僕とマシンを争っているうちにマシンを失い、それが僕のレースを台無しにした」とサインツは考えた。

「同時に、オンボードを見ると、それはある意味でレーシングインシデントだ。ただ、それが僕のレースを終わらせた」

「あの状況では、彼が少しコントロールを失っていた。しかし同時に、もし僕が裕毅で、戦いの最中にマシンを少し失ったとしたら、ペナルティを課せられたくないと思うだろう」

「だから、判断は難しいけど、今回は僕に不利な判定が下された。コインの裏側を引いてしまったようなものだ」

角田裕毅 カルロス・サインツJr. バーレーンGPカルロス・サインツJr.は角田裕毅との接触で右側のサイドポッドを損傷し、それが原因でレースをリタイアした。

角田裕毅は、サインツと接触したかどうか、そのときは確信が持てなかった。しかし、ダメージはすぐに感じた。

「実際のところ、僕は彼と接触したというフィーリングはマシンに乗って感じていませんでした。接触した瞬間を確認する必要がありますが、おそらくターン1で彼が僕に向かってきたのではないでしょうか?そしてその瞬間、僕はホイールスピンを起こしてしまい、それを避けることはできませんでした」と9位でフィニッシュした後、角田裕毅は語った。

「おそらくその時点でリアタイヤが彼のサイドに触れたのでしょうが、実際のところ、僕はマシンに触れた感触を感じることができませんでした」

「その後も大きな振動がありましたが、それはピックアップによるもので、何らかの原因で起こったものです。結局はホイールにダメージを受けてしまいました。おそらく、僕たちが本当に軽く接触したことが原因でしょう」

「僕の見解では、これは典型的なレーシングインシデントです」

角田裕毅はバーレーンGPを9位でフィニッシュし、レッドブル移籍後初ポイントを獲得。カルロス・サインツJr.は角田との接触によるマシンのダメージが原因でレースをリタイアした。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1バーレーンGP