角田裕毅 レッドブルF1昇格で「難しいマシンでの経験が役立つ」とマルコ
角田裕毅は2025年F1シーズン残りの期間でレッドブル・レーシングのRB21を運転することになるとヘルムート・マルコは断言する。

レッドブルは、リアム・ローソンがシニアチームで苦戦した最初の2レースウィークエンドの後、角田裕毅と交代させる決断をした。だが、角田裕毅は、レッドブルでの出番が、ヘルムート・マルコのサポートを受けているリアム・ローソンのように短くなる可能性について心配する必要はない。

リアム・ローソンはオーストラリアと中国の両グランプリで予選1回目の通過に失敗し、中国ではスプリントレースでも予選1回目の通過に失敗した。いずれのグランプリでもポイント獲得圏内に浮上できず、ローソンは雨のオーストラリアでクラッシュしてしまった。一方、中国では2ストップ戦略がうまくいかず、15位という不本意な結果に終わった。

レッドブルはリアム・ローソンを姉妹チームのレーシングブルズに回し、経験豊富な日本人ドライバーである角田裕毅をマックス・フェルスタッペンと並んで起用するという変更を行った。これにより、レッドブル・レーシングは、メインのドライバーラインナップにレッドブルのベテラン2人を擁することになり、姉妹チームには2人のルーキーが加わることになる。

この変更を発表したプレスリリースで、レッドブルは4つのシートをグリッドに用意できることから、この交代は「ドライバーローテーション」の一環であると説明し、角田裕毅もまた苦戦を強いられるようなことがあれば、レッドブルの2つ目のコックピットでもさらなる変更が加えられる可能性を示唆した。

ヘルムート・マルコは、角田裕毅を「シーズン終了まで」起用することを確認した。
しかし、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコによると、角田裕毅がスタートで躓いたとしても心配する必要はない。なぜなら、レッドブルはさらなる変更を加える予定はないからだ。

ヘルムート・マルコはBBCの取材に対し、レッドブルでは「シーズン終了」まで角田裕毅に時間を与え、彼が「仕事ができると信じている」と語った。

これにより、もし角田裕毅が期待外れだった場合にアイザック・ハジャーにチャンスを与えるという可能性も含め、レッドブルが今シーズン中に2人目のドライバーを起用する可能性は完全に閉ざされたことになる。

角田裕毅 F1 レッドブル

リアム・ローソンと角田裕毅がフェルスタッペンのチームメイトの座を争うのではないかという憶測が昨シーズン終盤に流れたが、今回の交代により、多くの人がより理にかなっていると感じていたラインナップでレッドブルがレースに臨むことになる。

リアム・ローソンは当初、レッドブルが彼のメンタリティと自信はフェルスタッペンと肩を並べて活躍するのに十分だと感じたため、候補に挙がっていた。一方、角田裕毅の感情コントロールには依然として疑問が残っていた。角田裕毅はF1での4年間で、短気から引き起こされる問題を起こしており、最も最近では、昨シーズンのバーレーングランプリで、チェッカーフラッグ後にチームメイトのダニエル・リカルドに危険なほど接近して怒りに任せて加速したことが注目すべき出来事であった。

なぜ角田裕毅が今、優先されるオプションなのかについて、ヘルムート・マルコは「角田は大きな一歩を踏み出した。4年経って、5年目となる今、彼ははるかに強い個性を持ち、自信もついており、2つの非常に良いレースをした。ただ、レーシングブルズでは戦略がうまくいかなかった」と語った。

「この場合、非常に難しいマシンでの経験は、役に立つだろう。それが我々の考えだ」

リアム・ローソンはレーシングブルズでキャリアを再構築し、ピエール・ガスリーやアレックス・アルボンといったトップチームに昇格して苦戦を強いられた他のジュニアドライバーの足跡をたどるチャンスを得た。木曜の夜、ニュージーランド人ドライバーはソーシャルメディアで、移籍に関する考えを共有した。

ローソン陣営がPlanetF1.comに語ったところによると、レッドブルの決定は受け入れられたという。ドライバーは、状況を「厳しい」と感じているが、レーシングブルズに戻れることに興奮していると語った。

「レッドブル・レーシングのドライバーになることは、子供の頃からの夢だった。僕が人生をかけて努力してきたことだ」とローソンはインスタグラムに書き込んだ。

「ここまで導いてくれたすべてに感謝している。僕を支えてくれたすべての人に感謝する。本当にありがとう。この気持ちは言葉では言い表せないほどだ」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング