角田裕毅 レッドブルがF1日本GPでリアム・ローソンとの交代を検討
レッドブルは、角田裕毅(レーシングブルズ)をリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)と交代させることを検討しており、早ければ次戦F1日本GPで決断が実行に移される可能性があるとオートスポーツ誌が報じた。

リアム・ローソンにとって苦しいシーズンスタートとなった中、レッドブルは鈴鹿サーキットでの日本グランプリを前に早くもドライバーラインアップの変更を検討しており、パドック関係筋によると、角田裕毅がそのポテンシャルのあるドライバーとして名前が挙がっているという。

最終決定は下されていないものの、そのようなシナリオについての話し合いが始まっており、両チーム間でドライバーを入れ替える可能性が高いと見られている。

リアム・ローソンは、これまでのところ厳しい戦いを強いられている。開幕戦のオーストラリアでは予選18位、決勝ではほとんど順位を上げることができず、46周目でクラッシュしてしまった。チームは中国での進歩を期待したが、ローソンは予選でスプリントレース、メインレースともに最後尾となり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差は1周あたり1秒近くに迫った。土曜日のスプリントレースで14位、グランプリで15位となった。

土曜日の午後、メディアの取材に応じたリアム・ローソンは、RB21を理解するにはまだ多くの作業が必要だと認めた。

「本当に厳しいよ」とSky Sports F1に語った。「ウィンドウが本当に小さいのは周知の事実だが、正直なところ、言い訳にはならない」

改善すべき点について尋ねられたローソンは、「必要なのは時間だ。残念ながら、僕には時間がない」と答えた。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコにぶつけると、マルコは「彼は正しい」と答えた。

リアム・ローソンに改善のための時間を与えるかどうかについては明言を避けたが、ローソンがパフォーマンス向上の方法について明確なビジョンを示せていないことが、レッドブルの経営陣に即座のラインアップ変更を検討させるきっかけとなったようだ。特に、今年の上位を走る角田裕毅の走りを考慮すると、そのように思える。

角田裕毅 レッドブル・レーシング

角田裕毅はオーストラリアで予選5位、決勝では6位を走っていたが、レーシングブルズの戦略ミスにより順位を下げ、12位でフィニッシュした。中国では、角田は19周のスプリントレースでアンドレア・キミ・アントネッリのメルセデスをかわし続け、6位でフィニッシュした。決勝はフロントウイングの故障に見舞われ、予定外のピットストップを余儀なくされ、上海でのメインレースでは19位に後退した。

週末の早い段階での角田裕毅のパフォーマンスについて尋ねられたヘルムート・マルコは、「裕毅は以前とは別人のようだ。彼は今、人生で最高の調子にある。明らかに、彼はマネジメントを変えた。アプローチも変わった。より成熟している。時間はかかったが、今ではうまくいっているようだ」と語った。

シーズン序盤の角田の活躍により、メディアでは早くもレッドブルの本チーム昇格の可能性についての憶測がスタートしているが、レッドブルがシーズン序盤にこのようなシナリオを真剣に検討することは期待されていなかった。

スプリントレースで6位に入った角田裕毅は、メディアセッションでローソンと鈴鹿で交代することに同意するかどうかを尋ねられた。彼は「日本?もちろん。だって、(レッドブルの)マシンは速いんだもの」と答えた。

オートスポーツによると、上海でのレース後も話し合いが続けられ、ローソンに改善の時間を与えるか、それともすぐに角田裕毅と交代させるかについての最終決定は来週にも下される予定だという。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1日本GP / リアム・ローソン