角田裕毅 レッドブルF1がフェルスタッペンとの共存を避けた“爆発的な気性”
レッドブルF1は、角田裕毅をマックス・フェルスタッペンと同じチームで起用することを望まなかったと有識者は語る。

レッドブル・レーシングは、今シーズン苦戦を強いられたメキシコ人ドライバー、セルジオ・ペレスに代わり、リアム・ローソンをシニアチームに昇格させることを決定した。

チームは内部昇格という贅沢な選択肢を持っていた。なぜなら、レッドブルは2005年のF1デビュー以来、常に2つのチームをF1に参戦させてきたからだ。

レーシングブルズは姉妹チームであり、通常はレッドブル・ジュニア・アカデミーから有望なドライバーを起用している。ダニエル・リカルドが放出された後、昨シーズン終了時には角田裕毅とローソンがドライバーとして在籍していた。

セルジオ・ペレスがシーズン終盤で調子を上げなかったため、ローソンがレーシング・ブルズに昇格し、2025年にレッドブルのシートに就くことが事実上確実となった。多くの人が、現在F1で11回しかスタートしていないローソンを優先し、チームが角田裕毅を無視したと多くの人が感じていた。

Autohebdoポッドキャストで、ジャーナリストのヴィンセント・グロは、2025年に角田裕毅をフェルスタッペンのチームメイトにすべきだったかどうかについて議論し、日本人ドライバーにその機会が与えられなかった理由が1つあると考えている。

角田裕毅は「爆発的な気性」の持ち主であり、マックス・フェルスタッペンとは相性が悪い
角田裕毅はレーシング・ブルズで際立ったドライバーであったにもかかわらず、レッドブルに昇格させることは「耐えられなかった」とクリスチャン・ホーナーは語ったと伝えられている。

角田は今季、チームの46ポイントの大半を獲得したが、チームラジオで興奮しがちであることで知られている。

コース上での他のドライバーの行動に対してしばしば興奮する彼のために、「トラフィック・パラダイス」という言葉がF1の用語として定着した。これはレッドブルにとって問題であり、グロは、彼とフェルスタッペンを同じチームに収めるのは難しいと感じている。

「だから、角田裕毅はレーシングブルズでまだ行き詰まっているのだと思う。彼は爆発的な気性を持ち、遠慮のないパイロットだからだ。フェルスタッペンとの共存のリスクは、リアムとの共存よりも少し複雑だ」とグロは語った。

角田裕毅 レッドブル F1

マックス・フェルスタッペンは今年、怒りを爆発させることが多かった
角田裕毅がF1の仲間内での評判が高い一方で、フェルスタッペンも厳しい状況に置かれた際に怒りを爆発させることが多かった。

今年、フェルスタッペンは公式記者会見で悪態をついたとしてFIAからペナルティを受け、GPDAとモハメド・ビン・スライエム会長との間で言葉の応酬が繰り広げられた。

また、フェルスタッペンはハンガリーGPでチームラジオに暴言を連発し、エンジニアのジャンピエロ・ランベイズに「幼稚」と評される事態となった。

フェルスタッペンはレース後、メディアの取材に応じた際、レッドブルチームが自分の意見に耳を傾けていないと感じ、チームを厳しく批判した。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング