角田裕毅ではなくローソンをレッドブルが選んだ理由をF1公式が考察
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夏休みが近づくにつれ、セルジオ・ペレスの肩にプレッシャーがのしかかる中、レッドブルが最終的に彼を解雇した際、後任として最も有力視されていたのはダニエル・リカルドだった。
関係筋によると、レッドブル・レーシングはシーズン再開時にリカルドをマシンに乗せることを検討していたが、考えを変えて、その年初めに新たな契約を与えたペレスを信頼することにした。
だが、リカルドのスター性は急速に失われ、アメリカGP以降はリカルドの正式な後任となったリアム・ローソンが、チームメイトの角田裕毅よりも有力候補となった。
これは、レッドブルの姉妹チームであるRBで4年目のシーズンだったにもかかわらず、これまでで最も印象的なシーズンを過ごした角田裕毅の活躍にもかかわらずである。
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角田裕毅は昨年、チームメイトのニック・デ・フリースを上回り、リカルドに対しても同様だった。そして、ローソンが今年の最終6レースに出場した際にも角田が上回り、予選では6勝0敗、ローソンの4ポイントに対して8ポイントを獲得した。
また、角田裕毅はアブダビで行われたシーズン末の1日テストでも非常に素晴らしい仕事をしたとされている。このテストでは、キャリアで初めてレッドブルを運転し、パフォーマンス設定を行った。
これは、来年末をもってレッドブルとの提携を解消し、アストンマーティンのワークスパートナーとなるホンダの後押しによるテストだった。
ホンダの幹部は、セルジオ・ペレスが移籍した場合、2025年にフェルスタッペンと並んでジュニアを昇格させるようレッドブルに訴えたとみられる。
しかし、テストの時点ではすでに決定は下されていた。
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角田裕毅は予選でもレースでもパフォーマンスカーブの面で進歩を遂げ、的確なフィードバックを提供し、激しい無線交信をコントロールできることを証明したが、それでも十分ではなかった。
レッドブルは、2回のスーパーサブとしての出場から見たローソンのポテンシャルが、角田よりも高いと判断した。レッドブルのボスであるクリスチャン・ホーナーはESPNに対し、2人の選択は「非常に、非常に難しいものだった」と認めたが、ローソンが選ばれた。
シーズン半ばでの交代は決して容易なものではないが、ローソンは一度ならず二度までもそれを成し遂げた。2度目の交代では、統計データでは角田裕毅に全体的に劣っていたものの、いずれの機会でもうまくやっている。
レッドブルは、彼の精神的な強さと、戦いの熱気の中で見せる闘争心に惹かれている。ローソンは、2024年にホイール・トゥ・ホイールで戦った際には非常に強気だった。その中には、少なくとも2回はペレスとの戦いも含まれており、彼はペレスに代わるドライバーとなった。
その精神的な強さは、今世代最高のドライバーの一人であるフェルスタッペンと対峙する上で、彼にとって大きな武器となるだろう。ローソンの持つ並外れた自信と、自身の能力に対する信頼も、きっと役立つはずだ。しかし、彼が巨大な課題に直面していることは疑いようがない。
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しかし、今のところローソンは、長年切望していたシートを手に入れ、準備ができていると信じていた。レッドブルが期待する通りのパフォーマンスを発揮できれば、フェルスタッペンとの強力なコンビを築くことができるだろう。
しかし、苦戦を強いられれば、角田裕毅が当然得られると信じているチャンスが巡ってくる可能性もある。だからこそ、角田は今回の敗北を素直に受け止め、来年に向けたレベルアップに集中することが重要だ。そうすれば、レッドブルで戦えるだけでなく、他のチームからも注目される存在になれるだろう。
角田裕毅は過去にハースとザウバーと噂があったが、将来的にアストンマーティンへの移籍の可能性も残っている。ホンダ(当面はジュニアの角田を支援し続ける意向)は2026年から同チームと提携することになっているからだ。
この最新のドライバー市場の動きにより、2025年のグリッドには1つのシートしか残っていない。それはRBの角田裕毅の隣だ。
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2で2位となり、レッドブル・ジュニアのアイザック・ハジャーが最有力候補だが、現時点ではまだ契約は合意されていない。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング