角田裕毅 F1ラスベガスGP 「すべてが未知数でまだ推測の域を出ない」
角田裕毅が、2023年F1第22戦ラスベガスGPに向けての意気込みを語った。

スクーデリア・アルファタウリは、オースティンで大規模アップデートを投入して以来、好調をキープしており、角田裕毅はアメリカGPではファステストラップを記録して10位、メキシコシティでは残念な接触によってノーポインに終わったが、ブラジルではスプリントと決勝で合わせて5ポイントを獲得。

ダニエル・リカルドのメキシコでの入賞も合わせ、アルファタウリは、ランキング7位のウィリアムズに7ポイント差まで迫っている。

「ここ3戦は本当に好調で、どのレースでもポイントを獲得でき、今チームには勢いがあります」と角田裕毅は語る。

「ウィリアムズとの差を縮められているのはとてもポジティブなことです。その多くはオースティンに投入されたアップグレードによるもので、自信とペースをもたらしてくれました。正直なところ、ブラジルで見たようなレベルのパフォーマンスは予想していませんでした。これからこのポジティブな気持ちを次の2戦に持ち込んでアグレッシブに戦い、シーズン終了時にコンストラクターズ選手権で7位以内に入るために十分なポイントを獲得しなければなりません」

「シミュレーターでラスベガスを走りました。とてもストレートが長くて非常には速いですが、ほとんどのコーナーは低速なので、ビッグブレーキが必要になります。過去には、長いストレートがあるサーキットで苦戦する傾向がありましたが、ポジティブに考えれば、このトラックは普段好成績を収めているバクーとよく似た特性を持っていると感じています。楽観的ですが、チャンピオンシップを見ると、ウィリアムズもこのタイプのトラックでは強いと予想されるので、彼らを上回るために一生懸命戦っていきたいと思っています」

「このレースに向けて大きな話題になっているのは、夜間にマシンがトラック上で走行するときは非常に寒くなるかもしれないということです。もちろん、僕たちのエンジニアたちはこのことを研究しているし、誰にとっても気温は同じです。特に予選に関しては、タイヤをどのように温めるか、タイヤがどのような挙動を示すかに間違いなく影響するでしょう。シミュレーターで何周も走ったし、チームもトラックに関するデータをもとに多くのシミュレーションを行ったとはいえ、タイヤと路面からどれだけのグリップが得られるかはまだ推測の域を出ません。すべてが未知数ですが、多くのデータと相関関係の作業によって十分な準備ができたと感じているし、FP1に向けて良いアイデアが得られることを願っています」

「路面が十分に研磨されていれば、ロングストレートに対応するために比較的ローダウンフォースのセットアップが有効なはずです。ローダウンフォースで走ることで得られるタイムはかなり大きいし、摩耗しやすい路面はタイヤのウォームアップにも役立ちます。でも、もし路面がとてもスムーズなら、より高いダウンフォースが必要になるかもしれません。FP1まで待たなければなりません」

「クルマの中で凍えるような寒さを感じないことを祈るばかりです! もう1つ興味深い要素は、ストリップ上のすべての動くライトかもしれません。他のナイトレースでは、トラック外の照明はそれほど多くないので、チェックする必要があります。でも、実際のレーストラックの投光照明は、他の照明を打ち消すほど明るいはずなので、気が散るようなことはないと思います」

角田裕毅 F1 ラスベガスグランプリ

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / スクーデリア・アルファタウリ / F1ラスベガスGP