フォーミュラE王者ローランドがGEN4初テスト 新世代マシンの進化を絶賛
日産フォーミュラEチームは、今季のABB FIAフォーミュラE世界選手権王者である オリバー・ローランド が、来季シーズン13から導入されるGEN4マシンで初のテスト走行を実施したことを発表した。

現行のGEN3時代は残り7戦となり、今年後半から始まるシーズン13では大幅な性能向上を遂げたGEN4マシンが投入される。ローランドは実際にステアリングを握り、その進化の大きさに強い印象を受けたと語った。

GEN4は出力も四輪駆動も大幅進化
GEN4マシンは現行GEN3と比較して大幅な性能向上が図られている。

通常レース時の出力は300kWから450kWへ、アタックモード時は350kWから600kWへ引き上げられる。また、アクティブ四輪駆動の採用によってトラクション性能やコーナリング性能も向上する。

ローランドは初走行後、その変化を次のように説明した。

「GEN4マシンのパワーには本当に驚かされた。特にフロントの駆動が大きく強化されていて、その独特な挙動に慣れる必要がある」

「性能面ではGEN3から大きく進化していて、とても印象的だった。高いダウンフォースによってこれまで以上のグリップが得られるし、ディファレンシャルや四輪駆動、フロントアクスルへの追加パワーなど、新しい技術要素も多い」

「パワーはほぼ倍増していて加速は非常に鋭い。すべての動きがより速くなっている。シャシーも改良されていて、現行マシンより乗り心地が良くなっている点もドライバーにとって大きなプラスだ」

パワーステアリングへの適応が鍵
ローランドはテストを重ねる中で比較的早くマシンに順応できたと説明する一方、新たな課題としてパワーステアリングへの適応を挙げた。

「テストを通じて徐々にマシンに慣れ、すぐにスピードに乗ることができた」

「最も対応が必要なのはパワーステアリングだ。これまであまり使ってこなかったため、ステアリングを通じて限界を感じ取る方法や、性能やパワー、ドライビングスタイルの最適化を学ぶ必要があった」

さらに、高出力化とダウンフォース増加によって走行特性そのものが変化していると説明した。

「トップスピードも高くなっているし、コーナリングスピードも同様だ。技術的な観点からマシンをどうセットアップするかが重要になるが、最大限のパフォーマンスを引き出そうとすること自体は変わらない」

「ブレーキのフィーリングもより良い方向に進化していると感じた」

フォーミュラE GEN4

レーススタイルへの影響は未知数
近年のフォーミュラEは、エネルギーマネジメントを重視したペロトンレースによる予測不能な展開が特徴となっている。

しかしGEN4では大幅な性能向上が実現するため、レーススタイルそのものが変化する可能性もある。

ローランドは現時点で結論を出すのは難しいとしながらも、今後のレギュレーション次第でレースの姿が変わる可能性を指摘した。

「レースの勝敗はエネルギーマネジメントに大きく依存する。従来のような省エネ戦略やアタックモードが維持されれば、引き続き予測不能で面白いレースになるだろう」

「ただし規則の細部次第では、スピード向上によって従来のフォーミュラカーのようにオーバーテイクが減る可能性もある」

「まだ不確定要素が多く、他車の後ろを走った際の影響も完全には分かっていない。ただタイヤは耐久性が高いため、性能低下による影響は大きくないはずだ」

フォーミュラEにとって大きな前進
ローランドはGEN4マシンについて、シリーズ全体の価値を高める存在になるとの見方を示した。

「GEN4はフォーミュラEにとって大きな前進だ。見た目にも迫力があり、すべてのドライバーが非常に期待している」

「他カテゴリーのドライバーからの評価もさらに高まるだろう。ラップタイムを比較すれば、その大きな進歩が確認できるはずだ」

GEN4マシンの開発は今後も継続され、11月に予定されているプレシーズンテストで初の公式走行が行われる予定だ。一方でローランドは、6月20日に中国・三亜で開催される次戦に向け、今シーズンのタイトル争いへ集中していく。

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カテゴリー: F1 / フォーミュラE / 日産