フェラーリF1 ルクレールがカーボン・インダストリーズ製ディスクをテスト

ルクレールはここ数戦、特にブレーキング時のフィーリングに苦しんでおり、ルイス・ハミルトンとの比較でも課題が浮き彫りになっていた。バルセロナでは、その改善を狙った重要なテストが実施される見通しだ。
ルクレールを悩ませたブレーキングの問題
カナダGP以降、ルクレールはブレーキング時のフィーリングに苦戦している。
モントリオールでは低温コンディションによってタイヤを素早く適正温度に持ち込むことが重要となり、モナコでは市街地コース特有の厳しいブレーキング負荷への対応が求められた。
特にモナコではドライバーに高いレベルのブレーキコントロールとフィーリングが必要だったが、ルクレールは理想的な感覚を得ることができず苦戦を強いられた。
モナコでのクラッシュが決定打になったわけではない。実際には今回のテストは以前から計画されていたものであり、ルクレール自身もモナコで変更の可能性を示唆していた。
「すでに準備はできているけど、ここで試すつもりはなかった」
ハミルトンが先行採用した新仕様
この発言が指していたのは、ハミルトンが鈴鹿から採用しているブレーキ仕様の変更だった。
ハミルトンはブレンボ製システムに組み合わせるブレーキディスクを、カーボン・インダストリーズ製へ変更している。
ルクレールも母国モナコGPの週末に、その方向性を認めていた。
「ルイスは3戦前にブレーキについて別の選択をした。おそらく僕もそちらの方向に進むことになると思う」
AutoRacerによると、バルセロナのピットレーンではすでに16号車のSF-26にこの仕様が装着されていることが確認されている。
そのためルクレールはFP1で初めてカーボン・インダストリーズ製ブレーキディスクをテストし、ハミルトンと同じ構成を試すことになる見込みだ。
温度管理が鍵を握るブレーキ特性
ただし、この変更によって問題が即座に解決するとは限らない。
両メーカーのブレーキディスクにはそれぞれ異なる特性があり、その性能は温度管理に大きく左右される。
低温環境では適正温度まで素早く到達できるかが重要となる一方、高温環境では熱の蓄積を抑えながら安定した性能を維持しなければならない。
カナダGPではルクレールが十分な作動温度を得られず苦戦した一方で、ハミルトンは比較的うまく対応していた。
しかし逆に、ハミルトンは高温条件でのオーバーヒート管理に苦しむケースもあり、これは両者のドライビングスタイルの違いも影響していると考えられている。
バルセロナ・カタルーニャGPの注目ポイントに
フェラーリにとって今回のテストは単なるセットアップ変更ではない。
ルクレールがすぐに改善効果を感じられれば、残りの週末だけでなく今後のレースでも継続採用される可能性が高まる。
SF-26のアップグレードパッケージと並び、ルクレールのブレーキ仕様変更はバルセロナ・カタルーニャGP週末におけるフェラーリの重要な注目ポイントのひとつとなりそうだ。
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