アストンマーティンF1 夏に大規模アップグレード投入へ シャシー再設計も示唆

さらにチームアンバサダーのペドロ・デ・ラ・ロサは、問題はホンダ製パワーユニットだけではなく車体全体に及んでいると説明。高速・低速コーナーの双方で課題を抱えているとして、シャシーの再設計が必要との認識を示した。
ニューウェイが大型アップグレード計画を明言
モナコGPは、エイドリアン・ニューウェイにとってメルボルン以来初めてのレース週末登場となった。アストンマーティンの低迷が続く中で不在を巡る憶測も広がっていたが、ニューウェイはチームの開発状況について口を開いた。
「私はただ、クルマの改善と、夏休み直前にはおそらく準備できるアップグレードに取り組んでいただけだ」とニューウェイは語った。
この発言は、アストンマーティンとホンダがシーズン中盤に向けて大規模な改良を準備しているとの見方を裏付けるものだ。ホンダ・レーシングの折原慎太郎も最近、ADUOによる救済措置を活用したパワーユニット改良が夏頃に投入される可能性を示唆していた。
デ・ラ・ロサ「全ての領域を改善しなければならない」
ペドロ・デ・ラ・ロサは、バルセロナのF1ファンビレッジで、チーム全体が厳しい状況に直面していることを認めた。
「我々はチームとして本当に大きく苦しんでいる。ドライバーだけでなく、メカニックもエンジニアもそうだ」
「でも我々は全力で取り組んでいるし、この状況はそれほど長く続かない」
「夏から多くの変更を導入していく予定だ」
デ・ラ・ロサによれば、問題はホンダ製パワーユニットだけではないという。
「すべての領域で改善する必要がある」
「ある程度の結果を出すことが期待されていたが、そうはならなかった。今は本当にすべてを改善しなければならない」
「エンジンだけではない。我々のクルマは高速コーナーでも低速コーナーでも挙動が悪い。特に異常なことではなく、シャシーを再設計しなければならないということだ」
段階的改良ではなく一括投入を選択
ニューウェイは、アストンマーティンが他チームのように小規模なアップデートを重ねるのではなく、大きな改良をまとめて投入する方針を採った理由についても説明した。
「フェルナンド・アロンソとランス・ストロールにとっては、当然ながら長く厳しい道のりだ」
「メルボルンの後、細切れのアップデートを行うのではなく、システムを整え、より慎重にリサーチを進めるために時間をかける決断をした」
「メルボルンにクルマを間に合わせるため、すべてが非常に慌ただしかった。だから我々は短期的な痛みは受け入れよう、そして投入する時にはしっかりした前進を果たそうと考えた」
スペイン人ジャーナリストのヘスス・バルセイロは、AMR26を「ニューウェイの経歴における汚点」と表現。さらに、2003年に実戦投入されなかったマクラーレンMP4-18になぞらえて厳しく評価している。

アロンソは慎重姿勢を崩さず
一方で、フェルナンド・アロンソはアップグレードへの期待が先行する状況に冷静な姿勢を示した。
「良い仕事をしているという安心感はある。たとえそれがまだ目に見えていなくてもだ。でも目に見えるまでは、話さない方がいい」
「開発計画は明確だ。夏、あるいは夏休み中だ。ただ、それが休みの前なのか後なのかは分からない」
「重要な改善がたくさんある。でも、それを最大限に活かし、冷静でいなければならない」
デ・ラ・ロサは、ホンダについても前向きな評価を与えている。
「我々はホンダの取り組み方、そして振動問題への対処にとても満足している。結局のところ、これはF1であり、物理の問題だ。我々はもっと多くのグリップとパワーを期待している」
「複雑なことではない。ただ、それを実現するのが難しいのだ」
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