ウィリアムズF1、バルセロナ不参加が生んだ“コスト上限ボーナス”

この判断について、チーム代表ジェームス・ボウルズは、FIAのコスト上限規定に関連した“恩恵”が生じる可能性を認めた。
「良いニュースは、ホテルと渡航費はコスト上限の対象外コストだ」とジェームス・ボウルズは語った。
つまり、スペインに渡航しなかったことで旅費が削減できたとしても、それ自体はコスト上限に直接的なメリットをもたらすわけではないという。
一方で、走行そのものを行わなかった点については別の見解を示している。
「トラックで走らないことは、健全なコスト上限上のメリットをもたらす」
もっとも、ボウルズは今回の欠席を積極的に評価しているわけではない。
「だが、はっきり言っておくと、あの移行期においてはトラックで走っていた方がよかった」
バルセロナ不参加の背景
2026年はパワーユニットとシャシーの両面で大規模なレギュレーション変更が行われた最初の年であり、バルセロナでのシェイクダウンは各チームにとって新型マシンの初期トラブルを洗い出す重要な機会だった。
全11チームは1月26日から30日までの5日間のうち、最大3日間の走行が許可されていたが、ウィリアムズは現地入りせず、FW48の完成度向上を優先する判断を下した。
エンジンサプライヤーであるメルセデスは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの走行により、新型パワーユニットの信頼性を示したとされる。一方、ウィリアムズはアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.による実走テストを行えなかった。

2026年F1コスト上限とは
F1のコスト上限とは、各チームが単年度で使用できる運営費の上限額を定めた制度であり、2021年に導入された。
各チームおよびパワーユニットメーカーは、毎年詳細な財務報告をFIAに提出しなければならない。規定違反は厳しく管理されており、手続き上の不備であっても問題視される。
2026年のチーム支出上限は、従来の1億3500万ドルから2億1500万ドルへと引き上げられている。
ウィリアムズにとって、1月をバーチャル中心で過ごした判断がどこまで実戦的な成果につながるのか。その答えは、バーレーンでの公式テストで明らかになる。
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