ウィリアムズF1代表 ラスベガスGPは「ポイント最大化の最高の機会」
ウィリアムズ・レーシングのF1チーム代表であるジェームス・ボウルズは、ラスベガスGPがチームにとってポイント獲得を最大化し、終盤のアルファタウリからコンストラクターズランキング7位を守るための「最高の機会」のひとつになると予想している。

サンパウロGPでは、日曜日のレースでアレックス・アルボンがオープニングコーナーでクラッシュリタイア、ローガン・サージェントは消耗の激しいレースで11位に甘んじなければならなかったことで、ウィリアムズの連続ポイントフィニッシュの記録に終止符を打った。

ウイリアムズはインテルラゴスのコンディションに対応できなかったことで、スクーデリア・アルファタウリがコンストラクターズランキング7位との差を再び7ポイントに縮めた。

オープニングラップのクラッシュでアルボンのFW45に大きなダメージがあったものの、ウィリアムズの両ドライバーはラスベガスで『アドバンスドスペック』のFW45を使用する予定であり、ラスベガス・ストリート・サーキットのトップエンドスピードへの親和性とうまく組み合わされるはずだ。

「ブラジルGPでは2台が同じスペックだったことを確認できてうれしいし、ラスベガスでも2台が同じスペックになる」とボウルズはサンパウロGPの報告会で語った。

「シーズン終盤になるにつれて、またシーズン序盤よりもこのパッケージに合うと思われるトラックに向かっていくにつれて、我々はそれに向けて努力してきた。クラッシュしてしまったことで、数量の面では確かに不利になったが、ある程度の消耗はすでに考慮していた。だから、(ドライバーは)2人ともまだそのアドバンスド・スペックで走ることになる」

「個人的にさまざまな理由からラスベガスを楽しみにしてきた」とボウルズは今週末のレースに向けて語った。

「まず第一に、スペクタクルなイベントになると思うし、第二に、我々のマシンにとても合う要素があると思うからだ」

「ポジティブなのは、クルマの効率やリアウイングのレベルなど、他のどのトラックよりもモンツァやスパに近いということだ。言い換えれば、我々が良いパフォーマンスを発揮し、マシンの強みがどこにあるかがわかっている範囲にあるということだ」

ウィリアムズ・レーシング

また、ボウルズはナイトレースのラスベガスグランンプリで予想される気温が一桁であることも、ウィリアムズのポイント獲得を後押しするものになるだろうとも言及した。

ウィリアムズのチーム代表は、ブラジルでチームが苦戦したのはFW45にとって気温が高すぎ、過剰なスライドによるタイヤが高温になったことで全体のバランスが悪くなったことを主な原因だと認めている。

「とはいえ、まだ新しい路面であることに変わりはないし、真新しくて非常に滑りやすい路面になるだろう。カタールでは、両方のラップタイムという点だけでなく、タイヤの挙動という点でも、週末を通してどれだけ変化したかがわかった」とボウルズは警告した。

「それはチャンスでもあるが、同時にリスクでもある。非常にソフトなコンパウンドでは、確かにレース序盤に問題が出るかもしれない。レースウイークが進むにつれて改善されるかもしれないが、リスクとリターンの両方が発生する可能性がある」

「確かに過去数回のイベントと比べて、ポイントスコアを最大化し、チャンピオンシップでのアルファタウリとの差を拡大し続けるための最高の機会のひとつであると思う」

アルファタウリが上昇気流に乗る中、ウィリアムズはシーズン残り2戦でランキング順位を落とす危険性がある。

アルファタウリのパフォーマンス向上は、シンガポールから始まったレッドブル・スタイルのアップグレードの成功によるものだと考えられている。

「我々は何ヶ月も前に今年のマシンの開発を中止した」とバウレスはアルファタウリのリスクについて語った。

「それは、我々がコンストラクターズチャンピオンシップの7位を危うくしていることを意味するかもしれない。それでも、私は自分たちが下した決定にとても満足している」

「我々の旅は、2023年に7位で終わるか8位で終わるかというものではない。それは、このチームをどうやって先頭に戻すかということのひとつだ」」

「同時にバランスを取ろうとしているのは、バックグラウンドでのアップデート、システムや構造、来年のマシン、2026年のマシンだ。そして単純に、それらすべてを同じ球体に入れて、そのすべてで成功することを望むことはできない」

「我々は24年に前進したい。25年と26年にさらに前進したい。そして、それをきちんと実行するには時間がかかる。変貌を遂げなければならない」

「このチャンピオンシップで8位で終わりたくないし、この7位を維持するためにアブダビでチェッカーフラッグが落ちるまで全力を尽くして戦うつもりだ」

「でも、レースチームとドライバーには片手を後ろに回してやってもらうという意識もある。それでもいい。私たちがやっていることのステップと決断は、短期的な勝負よりも長期的な成功につながるものだと確信している」

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / F1ラスベガスGP