「ウィリアムズF1には技術面のリーダーが必要」とパトリック・ヘッド
ウィリアムズF1の共同創設者であるパトリック・ヘッドは、チームが崖っぷちから這い上がるには技術面のリーダーシップを強化する必要があると語る。

パトリック・ヘッドは1977年にフランク・ウィリアムズとともにチームを結成。その後27年間にわたってエンジニアリングおよびテクニカルディレクターを務め、ウィリアムズF1は7つのドライバータイトルと9つのコンストラクターチャンピオンシップを獲得した。

しかし、パトリック・ヘッドがフルタイムの役割から辞任して以来、ウィリアムズは以前のレベルのパフォーマンスを取り戻すのに苦労しており、最近のシーズンでは再開が定位置となっている。

マイク・コフラン、パッド・シモンズ、パディ・ロウといった面々は、パトリック・ヘッドが過去に達成した魔法の方程式を見つけることができなかった。

コース外でもウィリアムズF1は財政問題に直面しており、チーム全体を売りに出す結果となった。

パドリック・ヘッドは、ウィリアムズF1の生存の鍵となる要因は技術的な人材力を再発見することだと語る。

「10チーム中10位では商業的にF1チームを運営することはできない」とパトリック・ヘッドは Motor Sport Magazine にコメント。

「今年、彼らが戦いに戻ることが非常に重要だ。私は彼らが上位3チームと戦うと思うほど世間知らずではないが、彼らがミッドフィールド下位と呼ばれるものの中にいることを願っている」

「彼らはそこから這い上がって上向きに作業しなければならない」

ウィリアムズF1の前テクニカルディレクターのパディ・ロウは、ウィリアムズF1が新車を最初の数日間トラックに出す準備ができていなかった悲惨なプレシーズンテストの結果として、2019年の初めにチームを去った。

悲惨なスタートの結果として、ジョージ・ラッセルとロバート・クビサの努力にもかかわらず、ウィリアムズF1は予選やレースでフィールドの最後尾を抜け出すことは滅多になかった。最終的にウィリアムズF1は1ポイントしか獲得できずに最下位でシーズンを終えている。

パディ・ロウの辞任以来、ウィリアムズF1はチーフデザイナーとしてレッドブルからデビッド・ワーナーを獲得し、ルノーからジョナサン・カーターを副チーフデザイナーおよびデザインヘッドとして引き入れた。

パトリック・ヘッドは二人の新入社員を“優良な人材”として認めるが、ウィリアムズF1には総合的なテクニカルディレクターが不在なままとなっている。

パトリック・ヘッドは、2019年はコンサルタントの役割としてパートタイムでチームに復帰したが、ウィリアムズF1が復活するならば、さらに投資する必要がある分野だと感じていると語る。

「必ずしも人材が悪いとは言いたくないが、様々な理由から絶え間なく技術的なリーダーが交代している」とパトリック・ヘッドは語る。

「スキルはある者もいたが、ウィリアムズのような会社を率いるのに適切ではなかった」

「素晴らしい人材がいるが、彼らは現時点で生き続けることに奮闘している。彼らはそこで技術的なリーダーシップを必要としている」

今年、ウィリアムズF1は、元マクラーレンのCOO(最高執行責任者)のサイモン・ロバーツがマネージングディレクターに就任したが、現時点で技術部門でそれ以上の雇用計画はないとしている。

しかし、パトリック・ヘッドは、現在の厳しい経済情勢のなかで状況をまとめ、“今年の重要な予算をまとめた”副チーム代表のクレア・ウィリアムズの仕事を称賛した。

先月、ウィリアムズF1はROKiTとのタイトルスポンサー契約を解消し、2019年に1,300万ポンドの損失が報告されているにもかかわらず、直近の将来に向けてレースを継続するには十分な資金があると主張している。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング