ランス・ストロール
ランス・ストロールが、フェラーリ・ドライバー・アカデミーを離れて、ウィリアムズの開発ドライバーに就任するという決断について語った。

なぜ、フェラーリを離れてウィリアムズに移ったのですか?
複数の理由がある。まずなにより、ウィリアムズには若手ドライバーを信頼することに素晴らしい歴史がある。彼らはF1でルーキードライバーに多くのチャンスを与えてきた。それが僕たちにとって重要だった。

フェラーリのアプローチは異なる。彼らはチャンピオンシップを争うためにベテランドライバーを起用する傾向にある。ウィリアムズは、少なくとも近い将来に関して、僕たちがより求めていたものだった。彼らはとても歓迎してくれた。7月序盤に彼らと話をしていたし、ウィリアムズにはリラックスできる感覚があった。

フェラーリでもそうだったけど、ウィリアムズはシミュレーターの時間とともに開発ドライバーとして良いポジションをオファーしてくれた。数日間、以前のウィリアムズのF1カーを走らせる機会もある。とても刺激的だ。

フェラーリはあなたが求めていた発展を提供しなかったのですか?
違った世界だ。僕はフェラーリのジュニアプログラムにいた。よりベーシックなトレーニングプログラムで、ジムやメンタル面の作業が多かった。ウィリアムズにもそれはあるけど、同時にF1チームにより近い時間がもっとたくさん得られる。シミュレータの時間やグランプリでエンジニアに関わる時間などね。

今はウィリアムズにもっと近づけているように感じる。フェラーリのようなただのトレーニングキャンプの一部というよりも、彼らと一緒に仕事をしている。将来のためには適切な動きだ。

フェラーリ・ドライバー・アカデミーでの業績を考えて、フェラーリを去ることはタフでしたか?
もちろんだ。フェラーリは素晴らしいチームだし、全モータースポーツで最高かもしれない。なので、離れるのは簡単ではなかったけど、僕はウィリアムズでのチャンスに本当に興奮した。独自の素晴らしい歴史を持った純粋なレースチームであり、ファミリーだ。

ウィリアムズでテスターからレーサーになったバルテリ・ボッタスの進歩はモチベーションになりましたか? 自分自身も彼のようになれると思いますか?
間違いなく、それがウィリアムズでの僕たちのゴールだし、彼らのゴールでもある。そういった理由で彼らは僕にアプローチしてくれたし、僕たち両方がいつかそれを実現できることを願っている。

それにバルテリだけではなく、過去にはニコ・ロズベルグ、ジェンソン・バトンもウィリアムズを通った。多くの素晴らしい名前がF1で素晴らしい成功を収めている。

ボッタスとフェリペ・マッサはどちらも2017年の契約は結んでいません。それはあなたにチャンスを与えますか?
今年の状況次第だ。F1でレースができれば素晴らしいだろう。嘘をつくつもりはないし、全ての若手ドライバーが望んでいることだ。チャンスがあれば、素晴らしいだろうね。

でも、僕の今の焦点は2017年ではない。僕はF3に集中しているし、チャンピオンを目指している。できる限りの仕事をしたい。良いルーキーシーズンを過ごせたけど、今はその経験を生かして、チャンピオンを争うときだ。そのあと、翌年にどうなるか見てみるつもりだ。

ウィリアムズでの役割がF3に悪影響を及ぼさないにどうするつもりですか?
僕たちには、ウィリアムズF3での仕事に関して良いプランがある。ウィリアムズは僕にF3で結果を出すことを望んでいるし彼らは僕が次のレベルに到達するために何をやらなければならないかをわかっている。彼らはあらゆる面でトラック外でもそれを達成する手助けをしてくれるので、僕はもっと大きい、優れた状況に移れるはずだ。

今年、タイトル候補としてF3のシーズンに入ります。さらなるプレッシャーを感じますか?
プレッシャーだけど、良いプレッシャーだ。モチベーションになっているし、優勝候補と考えられるのは良いことだ。でも、毎年が新しい一年だ。いつも予想外のドライバーがいる。とても速いルーキーがいるかもしれない。

でも、去年、上位勢にいられたのはポジティブだし、経験をつめたのも良いことだ。期待は大きくなっているけど、それで悩むことはない。とにかく、昨年末から今年の初めまで自分の力強い状態を続けることだけを目指している。

フェリックス・ロゼンクビスが抜けた今、今年プレマのウェイトは完全にあなたにありますか?
そうだね、でも、それを必要としている。モータースポーツのどのシリーズでもクルマとドライバーの組み合わせが重要だ。最高のパッケージが必要だし、そして、ドライバーができる限りベストな仕事をしなければならない。それはF1でも同じだ。勝つためのパッケージは必要だし、特別なことではない。

僕の後ろには強いチームがいる。でも、全員がプレマを倒すためにプッシュしているので、僕たちはとにかくレース毎にそれをやっていく必要がある。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / ランス・ストロール