ウィリアムズ、ジャガー C-X75の生産に協力
ジャガーとウィリアムズF1チームは、共同でジャガー C-X75の生産に取り組むことを発表した。

昨年のパリモーターショーで発表されたジャガー C-X75コンセプトカーは、モーターに小型ガスタービンを組み合わせたプラグインハイブリッドカー。4輪それぞれに145kWの電気モーターを搭載し、最高速度330km/h、0-100km/h加速3.4秒というパフォーマンスを発揮しつつ、街中ではテールパイプからの排気量ゼロを実現する。

ジャガー C-X75は、ウィリアムズF1との協力の下で開発が進められる。ウィリアムズは、空気力学、カーボンファイバー複合材を使った製造、ハイブリッド技術などの分野における独自の技術を、ジャガー C-X75に提供する予定となっている。

「ジャガー・ランドローバーとの新たな提携は、自動車業界において最も著名で象徴的なブランドと共に作業するという、心躍る機会を私たちにもたらしてくれます」とフランク・ウィリアムズはコメント。

「ウィリアムズは常に自らをエンジニアリング会社と定義してきました。今回のプロジェクトを通じ、私たちは様々な専門的技術を駆使し、まさに特別な車を創り出すでしょう」

ジャガー・ランドローバーCEO、ラルフ・スペッツ博士は「本日、当プロジェクト推進確認の発表は、ジャガー・ランドローバーが今後も新しい技術を積極的に採用していく決意を端的に示しています」とコメント。

「C-X75のようなスーパーカーは、最先端のデザイン、新しい環境テクノロジーのスマートな応用、モータースポーツに触発された性能を論理的に形として示すものです」

またジャガーは、当初のC-X75コンセプトカーで示されたマイクロタービン技術の実用化へ向けて開発を継続。ジャガーの親会社であるタタはBladon Jets社の主要株主であり、Bladon Jets製の持つ極めて先進的なマイクロタービン技術を将来のジャガー車で一役を担う中期的な施策として開発していく。

タタモーターズCEOのカールピーター・フォスターは「わが社はいまだかつてこれほど野心的で最先端の製造プログラムを始動させたことはありませんでした」とコメント。

「ジャガー C-X75はジャガーの将来を示すクルマです。英国におけるこのような革新的機会こそ、タタモーターズがジャガーに投資した理由の1つです。C-X75のような製品が現実となるのは本当に素晴らしいことです」

ジャガー C-X75は250台限定で生産され、価格は70万ポンド〜90万ポンド(約9200万円〜1億1900万円)になるとみられている。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング