マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP決勝「3位は信じられない結果」

序盤にパンクを喫してピットインを強いられたが、その後は驚異的な追い上げを見せ、終盤には2位のキミ・アントネッリ(メルセデス)に迫る走りを披露した。
スタート直後の混戦を切り抜けた後、序盤にパンクによって順位を落とすも、そこからの挽回劇で見事に表彰台へ。フェルスタッペンは「レース前には想像もしていなかった」と語り、チーム全体の粘り強い姿勢を称賛した。
「信じられない結果。チームを誇りに思う」
「かなり激しいレースだった。ピットレーンからのスタートだったから、多くのマシンを抜かなきゃいけなかった。でも全スティントを通してペースはすごく良かったと思う」
「序盤のパンクでまたピットに入らないといけなかったけど、それでも表彰台に上がれたのは本当に驚きだ。レース前には全く予想していなかった。だからこの結果には本当に満足しているし、チームの全員を誇りに思う。昨日は本当に厳しかったけど、僕たちは決して諦めなかった。常に改善を目指して走り続け、今日また速さを取り戻せた」
終盤には新品ソフトタイヤで猛追をかけたフェルスタッペン。リスクの取り方について問われると、次のように説明した。
「とにかくできるだけ早く抜こうとしてた。時間を失いたくなかったからね。DRSトレインの中にいたマシンもあって、簡単じゃなかった。でもそれでもトップから10秒差で終われたのは、僕らにとって本当に信じられない結果だ」
さらにメディアの取材では、チーム全体の姿勢についても語った。
「僕たちは全員でこの戦いをしている。決して諦めない。確かにリスクを取ることもあるけど、僕はそういう姿勢が好きだ。常に上を目指したいし、2番手で満足するつもりはない」

タイトル争いは「現実的には厳しい」
この結果でレッドブルはコンストラクターズ選手権3位に浮上。フェラーリ勢がダブルリタイアに終わったことでチームとしての得点を伸ばした。フェルスタッペン自身もドライバーズランキングのポイントを341に伸ばしたが、首位ランド・ノリスとの差は49点、2位オスカー・ピアストリとの差も25点と依然として厳しい状況だ。
「タイトル争いは現実的には厳しいと思う。シーズン全体を見ても、序盤から中盤にかけて多くのポイントを失ってきた。これからはハイライトとなる週末を重ねていくことが目標だね。いいレースをして、最後までやり切る。それに、この週末を通してまだ分析したいことがいくつもあるけど、少なくとも今日のレースはとても前向きだった」
逆境を跳ね返す“王者の底力”
フェルスタッペンにとって、今回の3位は単なる結果以上の意味を持つ。予選Q1敗退、ピットレーンスタート、序盤のパンクという三重苦を跳ね返し、見事なリカバリーを見せた。マシンの改良と戦略判断、そして何よりドライバー自身の冷静さが光ったレースだった。
タイトル争いの現実は厳しいが、フェルスタッペンとレッドブルがまだ勝負を諦めていないことを改めて証明する一戦となった。
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