フェルスタッペン F1王座争うノリスへ助言「リタイアを引きずるな」

ノリスとマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリは今シーズン、ドライバーズチャンピオンシップをめぐって熾烈な争いを繰り広げており、先週末のザントフォールトに向かう時点で両者の差はわずか9ポイントだった。
しかし日曜のレースでノリスは終盤までチームメイトを追走していたものの、メカニカルなトラブルに見舞われてリタイアを余儀なくされた。
一方、ピアストリは今季7勝目を挙げ、残り9戦を残してノリスとの差は34ポイントに広がった。
母国イベントで2位となったフェルスタッペンは、自身がルイス・ハミルトンとタイトルを争った2021年の経験を引き合いに出され、挫折から立ち直ることの難しさについて問われた。
そのシーズン、フェルスタッペンはバクーで首位走行中に高速パンクを喫したほか、シルバーストンやモンツァではハミルトンとの接触でリタイアを記録していた。
「要するに、それは自分のコントロール外なんだ。だからただ懸命に取り組み続けて、勝ち続けるように努めるしかない」とフェルスタッペンは語った。
「それだけのことだ。特にチームメイト同士だと、同じクルマで同じチャンスがある。別チーム同士の場合よりは少し複雑かもしれないけど、それでもまだたくさんのレースが残っているし、状況が一気に変わることもある」
「メカニカルトラブルに遭うかどうかなんて誰にも分からないし、それは自分のコントロール外だ。だから理想的ではないけど、ひっくり返せるだけのレースは十分に残っている。あるいはそうならないかもしれない。時間が答えを出すだろう」

今季これまで一度もリタイアしていないピアストリは、15戦すべてでポイントを獲得している。しかしシーズン開幕戦の母国オーストラリアGPでは、雨の中でスピンを喫してリタイアしており、何事も保証されていないと考えている。
「僕は懸命にプッシュし続けて、勝ちを狙いにいかないといけない」とピアストリは語った。
「まだ残りがこれだけある段階で、差がとても安心できるものだとは思わない。今日見たように、リタイアが1回あるだけで状況はすごく簡単に変わってしまう。だから今の段階で快適な差だとは全く言えない」
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