マックス・フェルスタッペン「レーシングブルズF1と争う状況は異常」
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがレーシングブルズとF1オランダGPで争う状況について「起こってはいけないことだ」と語った。

フェルスタッペンとレーシングブルズのアイザック・ハジャーは、ザントフォールトでのレース中、大半の時間をマクラーレン勢の後方3番手と4番手で走行していた。そして、終盤にランド・ノリスがリタイアしたことで、両者ともに表彰台に上がることとなった。


「もちろん表彰台に立てたことは嬉しいけど、スピードの面では良くなかった」とフェルスタッペンはオランダのF1放送局Viaplayに語った。「予選で3番手を獲れたから決勝でも3位になれたと思う。スピードの面では本当にダメだった」

フェルスタッペンは決勝をソフトタイヤで走行したが、マクラーレン勢はハードタイヤを使用していた。それにもかかわらず、フェルスタッペンのファステストラップは優勝したオスカー・ピアストリより0.650秒も遅かった。「マクラーレンは別次元だ」と彼は嘆いた。「自分を彼らと比べることすらしない」

フェルスタッペンはスタートで一時的にノリスから2番手を奪ったが、その後はハジャーに常に追随され、グリーンフラッグ下で両者のギャップは3秒を超えることがなかった。そのため、4度の世界王者は自らのパフォーマンス不足に懸念を抱いたのだった。

「レース全体を通して、我々は基本的に純粋な速さで姉妹チームと争っていた」と彼は指摘した。「それは起こってはいけないことだ」

「それは全く良くない。でもある意味、我々のクルマにそうした問題が存在することはわかっている」

マックス・フェルスタッペン F1

レッドブルは今季、RB21の潜在能力を十分に引き出すことに苦労しており、その原因は狭いセットアップの許容範囲にある。ザントフォールトでは、フェルスタッペンは金曜フリー走行でハードタイヤが「本当にひどい」と感じたため、レースでハードを使わないという戦略を取った。

「メカニカルグリップが全くなかった」と27歳のフェルスタッペンは説明した。「でも他のみんなはそのタイヤで走れる。我々だけが走れない。つまり何かが間違っているということだ。だからソフトとミディアムを使ったんだ。そのタイヤは低速コーナーで少しはメカニカルグリップを与えてくれる。そこが僕たちが大いに苦しんでいた部分なんだ」

「クルマは単純に速くない。それに高速コーナーでは多くをセーブしなければならなかった。他のみんながターン7やターン8をはるかに速く通過する中で、僕にはグリップがない。それは明らかに良くない。もちろん予選では1周の速さは良かったが、今シーズンは決勝でクルマが全く良くない」

フェルスタッペンとレッドブルが2020年以来初めてタイトルを逃す可能性が高まる一方で、レーシングブルズはすでに60ポイントを獲得しており、これは2021年に記録したチーム最多得点に次ぐ好成績となっている。

当時はピエール・ガスリーが18回ものQ3進出を果たし、トップ7フィニッシュを12回記録。チームの総得点142ポイントの大半を稼ぎ出していた。しかし当時のレッドブルはタイトル争いの渦中にあり、今年のように2つのチームが互いに競り合う状況にはなっていなかった。

さらに事態を悪化させているのは、レッドブルの2台目のマシンが誰がドライブしても結果を残せずに苦戦していることだ。現レギュラードライバーの角田裕毅は、ザントフォールトで7戦ぶりに入賞を果たしたが、渋滞の影響があったとはいえ、ハジャーより常に1秒遅いペースで走っていた。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / ビザ・キャッシュアップRB