フェルスタッペン F1モナコGP「セットアップでやりすぎた」ペース喪失を悔やむ

初回のセッション(FP1)でトップ5に入ったフェルスタッペンだったが、FP2では10番手に後退。満足にコーナーを攻められないクルマに対する不満を訴えた。レッドブルのチームメイトである角田裕毅も11番手に続いた。
フェラーリのシャルル・ルクレールが両セッションを支配し、マクラーレン勢も僅差で迫る中、フェルスタッペンのモナコでの巻き返しは土曜日にかかっている。ただし、モナコ特有の難しさと渋滞の問題には引き続き警戒を示している。
セットアップの“やりすぎ”でペースを喪失
「FP1はかなりポジティブだったと思う。ただ、FP2ではバランスの限界を探る意味でいくつか変更を加えたんだけど、正直ちょっとやりすぎてしまった」とフェルスタッペンはSky F1に語った。
「その結果、思い通りにコーナーを攻めることができなくなって、多くのペースを失ってしまった。タイムもまったく出なくなった」
モナコ特有の低速コーナーに合わせてバランスを最適化しようとした調整が裏目に出て、フェルスタッペンと角田裕毅の両名とも、序盤の競争力から一転して苦戦を強いられることになった。
とはいえ、フェルスタッペンは楽観的な姿勢を崩していない。
「最速になるとは思っていないけど、FP2よりはずっと近づけるはずだと思ってるし、実際かなり近づけるという自信もある」

フェラーリとマクラーレンが主導権
フェラーリとマクラーレンのペースについては、フェルスタッペンもその強さを認めている。
「フェラーリはやっぱりすごく速そうだった。マクラーレンもすぐ後ろにいたけど、今季の全体的なペースを見ると、フェラーリはここでさらに一歩前進したように思う」
地元モナコで圧倒的な速さを見せるルクレール、そして両セッションで上位に食い込んだマクラーレン勢。レッドブルとしては、週末前に「被害を最小限に」と語っていたフェルスタッペンの懸念どおり、低速サーキットでの戦いは困難を極めている。
予選が結果を大きく左右するモナコにおいて、レッドブルはセットアップの再調整を急ぐ必要がある。
トラフィック問題もフェルスタッペンを苛立たせる
さらにフェルスタッペンは、複数回にわたるトラフィックの問題にもフラストレーションを募らせている。FP1ではザウバーのガブリエル・ボルトレトとのニアミスもあった。
「モナコは毎年のことだけど、トラフィックは本当に厄介だ。ただ、今日はFP1とFP2で2回もかなり危険なシーンがあった。理想的とは言えないよね」
「プラクティスとはいえ、あのまま引かずに行っていたら大クラッシュになっていてもおかしくなかったと思う。状況を素早く読んで引いたからよかったけど、危ない場面だった」
レッドブルは土曜の重要なセッションに向けてセットアップの修正を急ぐ中、フェルスタッペンは再びトップ勢に挑むべく、失ったペースの取り戻しを目指している。
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