フェルスタッペン アストンマーティンF1移籍が「最も理に適う」とハーバート
元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、マックス・フェルスタッペンにとって最も理にかなった選択肢は、2025年末をもってレッドブルを離れ、2026年からアストンマーティンの一員となることであると断言した。

今季、レッドブルは苦戦を強いられており、フェルスタッペンが2028年まで残るとされる契約を果たし得るのかに疑念が生じ始めている。

フェルスタッペン自身も、今年のタイトル争いにおいて自らが主役となる見込みはないと認めた。マクラーレンは2024年のコンストラクターズチャンピオン獲得を機に、更なる飛躍を遂げている。

来たる2026年、技術規則は大幅な刷新を迎える。それゆえ、どの陣営も新たな勢力図に備えるべく、今まさに布石を打つべき時期にある。後れを取れば、差を埋めることは容易ではない。

フェルスタッペンが、これまで四度の世界王座をもたらしたレッドブルに別れを告げるならば、移籍先の選択肢はメルセデスか、あるいはアストンマーティンとなるだろう。

メルセデスは2026年仕様のパワーユニットにおいて圧倒的な優位を築いていると伝えられる一方、アストンマーティンはホンダと提携し、さらにエイドリアン・ニューウェイという巨匠を開発陣に迎え入れている。

また、フェルスタッペンがF1から一時的に離れ、2026年を休養に充てるという選択肢も依然として取り沙汰されている。

ハーバートは現在スカイスポーツでTV解説者を務めており、フェルスタッペンにとっては新レギュレーション施行のタイミングでチームを変える方が良いと述べ、その中でもアストンマーティンへの移籍が最善だと語った。

「フェルスタッペンが1年間の休養を取った場合、レース感覚が鈍るか? いいえ、私はそうは思いません」と、60歳のハーバートはCoinCasinoに語った。

「マックスは、いかなるブランクを経ようとも、直ちに最高峰の舞台へと返り咲く資質を備えている。彼に与えられた選択肢は三つ。レッドブルに留まるか、アストンマーティンまたはメルセデスへ新たな挑戦を求めるか、あるいは一年の猶予を自らに課すかである。」

「メルセデスは、マックスがF1に参戦する以前からフェルスタッペン一家との関係を築き、2026年型マシンにおいてはアストンマーティンよりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高い。かつての覇権を失いはしたが、今季、その地位を取り戻しつつあるとの報もある」

「現時点では、総合的に見てメルセデスがアストンマーティンを凌駕している。しかし、アストンマーティンにはエイドリアン・ニューウェイという唯一無二の天才が加わった。新たな時代を迎えるにあたり、その存在は計り知れぬ価値をもたらすだろう。メルセデスも競争力のあるパッケージを持っているという話は聞こえている。もし仮に交渉が水面下で進行しているならば、フェルスタッペンはこの事情を十分に理解しているに違いない」

「確かに、1年の休養を経てから情勢を見極め、最適な移籍先を選ぶ手もある。しかし、彼の気性を考えれば、新レギュレーション施行初年度から参画し、自らの手でマシンを作り上げる道を選ぶのが自然であろう。」

「もしもメルセデスが圧倒的な力を取り戻し、キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルが覇権を握るならば、フェルスタッペンに割って入る余地は失われる。そのとき彼は、アストンマーティンの台頭に一縷の望みを託さねばならなくなるだろう。」

「一度支配体制が築かれれば、わざわざ陣容を崩す愚は誰も犯さない。ゆえに、現時点において最も理に適うのは、アストンマーティンへの移籍である」

フェルスタッペンは現在、ドライバーズランキングで87ポイントを獲得し、マクラーレンのオスカー・ピアストリ(99ポイント)に続く第3位につけている。

また、レッドブルはコンストラクターズランキングで第3位に位置しているものの、首位マクラーレンとの差は既に99ポイントにまで広がっている。

ハーバートは最後に、アストンマーティンに対し、サウジアラビアからの更なる投資を活用し、フェルスタッペン獲得に向け「全力を尽くすべきだ」と強く促して締めくくった。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / アストンマーティンF1チーム