フェルスタッペン 「レッドブルF1のマシンは僕に基づいた設計ではない」
マックス・フェルスタッペンは、彼のドライビングスタイルに基づいて設計されたレッドブル・レーシングのF1マシンがチームメイトとの大きな差の原因であるという主張を否定した。

2018年末のダニエル・リカルドの離脱に伴い、ピエール・ガスリーとアレックス・アルボンの2人がフェルスタッペンに完膚なきまでに叩きのめされた後、レッドブルは2021年に向けてセルジオ・ペレスと契約し、ドライバーアカデミーの外部からリクルートすることを選択した。

しかし、ペレスは今季レッドブルのセカンドシートでかなり苦戦しており、ドライバーズ選手権ではフェルスタッペンに137ポイント差をつけられている。

2023年はレッドブルが圧倒的な強さを見せる中、フェルスタッペンは今年13戦中11勝(うち9連勝)を挙げているが、ペレスはそのレース中に5回表彰台に上がれなかった。
先週末のザントフォールトGPで、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは「マックスが一緒にいたチームメイトを一人残らず破壊したのを見てきた」と語って憶測を煽った。

「コントロールが非常に難しいが、できれば速いマシンを自分の周りに作り出す彼の能力のおかげかどうか、そして、それがギャップを作るのかどうか、私は何も説明を聞いていないが…奇妙だ」

一方、ペレスは先週末、開幕から4戦中2勝を挙げたRB19の開発が自身のドライビングスタイルから遠ざかっていることを認めた。

しかし、レッドブルが自分のドライビングスタイルの要求に合わせてクルマをカスタマイズするという提案について尋ねられたフェルスタッペンは「くだらないコメントだ。僕は可能な限り最速でクルマを走らせるだけだ。フロントエンドをもっと寄せろなんて言うためにそこにいるんじゃない」と語った。

「僕はただ『最速のマシンを設計してほしい。僕はそれを運転します』と言っているだけだ。どの車もまったく異なり、すべてのクルマの運転は少しずつ異なる」

「人々は『あなたのドライビングスタイルは?』と言うかもしれない。僕のドライビングスタイルは特別なものではなく、クルマが速く走るために必要なことに合わせている」

フェルスタッペン レッドブル RB19

フェルスタッペンは先週日曜日、母国ザントフォールトで勝利し、セバスチャン・ベッテルのF1史上最多連続勝利記録に並んだ。

今週日曜日のイタリアGPでフェルスタッペンは、F1レースで10連勝を達成した唯一のドライバーとなり、新たな記録を打ち立てるチャンスを得る。

しかし、フェルスタッペンは数字には気にしていないと語り、モンツァで勝利してチャンピオンシップのリードをさらに広げることだけに集中していると付け加えた。

「彼(ベッテル)がそれをやったときのことを覚えている。『すごい』って思った」とフェルスタッペンは振り返った。

「まさにクレイジーな数字だ。誰もあんなこと達成する人はいないと思っていた。そして僕らはここにいる。つまり、クレイジーな数字だけど、それに集中しすぎることもない」

「まずは9連勝するなんて思ってもみなかったけど、ここに来たからには、もちろん10連勝を目指す。でも、それよりもただ勝ちたい。頭の中にあるのは10という数字じゃない」

「週末に集中することは、とても助けになると思う。つまり、いろいろなタイヤを選択しなければならないので、すでに十分に難しい。僕はただそれに取り組んで、何が起こるか見るだけだ」

オランダGPの後、フェルナンド・アロンソはフェルスタッペンの現在の活躍は「過小評価」されていると明言した。

アロンソの言葉を聞いたフェルスタッペンは、トップレベルでコンスタントに結果を出し続けることは、外からは実際よりもはるかに簡単に見えると説明した。

「実際、僕は何かを証明するためにそこにいるわけではない。ただ自分の持っているマテリアルで最善を尽くすためにそこにいるだけだ」とフェルスタッペンは語った。

「おそらく人々は、チーム内で何が起こっているのか、そして、非常に優れたクルマを持っているときにチームとしてやっている事を実現し、これまで基本的にすべてのレースに勝つことがどれほど難しいのかを知らない」

「誰かが常に良い仕事をしていることに評価できない人もいると思う。そして、僕は自分自身のことだけを話しているのではなく、チーム全体の運営について話している」
「僕はただ自分の仕事をするためにそこにいる。他の人に自分がやっていることを認識されるためにここにいるのではない」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1イタリアGP