笹原右京
笹原右京が、フォーミュラ・ルノー2.0ALPS 第6大会ムジェロのレース週末を振り返った。

大会直前の6日(金)に1時間×3回の公式合同テストが実施され、笹原右京は1回目と2回目こそ苦しんだが、クルマの調整が進展した3回目は31台中4番手、総合でも31台中5番手タイムを記録していた。

7日(土)の予選は2グループに分けて実施され、笹原右京は15台が出走するグループAに振り分けられた。

3回も赤旗中断となりタイムアタックの時機を失った笹原右京は、同時に路面状況や路面温度の変化で前日とはクルマの操縦性が変わった影響もあり、グループAで8番手と不本意な結果に終わった。

7日(土)の決勝レース1、15番グリッドの笹原右京は1コーナーまでに前方の3台を置き去りにした。1コーナーでさらにひとつ順位を上げると、ランキング上位のライバルと3台横並びで競り合いながら進入した第3コーナーでふたりの前へ出ることに成功して9 番手へ浮上。コースの半分もかかないうちに6台を追い抜いた。その後はレースが膠着状態に陥ったが、笹原右京は最後まで奮闘して9位を獲得した。

8 日(日)の決勝レース2も、笹原右京は15番グリッドからスタート。1〜2コーナーで4台を抜き、1周終了時点で11番手へ進出。3周目には前方の2台が接触して9番手へ浮上した。15周目には、先行車両のスリップストリームを利用して背後に迫り、1コーナーでクロスラインを使って追い抜いた。視界が開けた笹原右京は、立て続けに自己ベストを記録して7番手を追うが、残念ながら届かなかった。それでも前日を上回る8位で、上位シリーズ(フォーミュラ・ルノー2.0 ユーロカップ)ドライバーが参戦する中で見事な連続入賞を飾った。

笹原右京
「公式合同テスト3 回目は、それまでいまひとつだったクルマも、ダンパーの調整やタイヤの空気圧調整などですごく良くなりました。僕自身もハンドルの切り方やコーナー入口でのブレーキングを工夫した結果、好タイムにつながりました。しかし、公式合同テスト3回目で見つけたクルマのセットアップから何ら変更していないにもかかわらず、コース攻略のポイントとなるアラビアータというコース半ばの高速複合右コーナーを予選はアクセル全開で抜けられなくなりました」

「決勝レース1では、スタートでエンジンストール気味になりましたが、普段のレースでは手を触れることがないハンドクラッチを使い、エンジン回転を一気に取り戻しました。足でクラッチを操作するよりも速いはずという、とっさの判断がうまく行きました。レースは非常に苦しみ、ストレートで前にはついて行けないし後ろからは迫られるし、最後まで一瞬も気が抜けませんでした。9位には満足していませんが、最低限の目標は達成できました」

「決勝レース2では、早めに9 番手へ上がりましたが前を走るドライバーのペースが遅く、後ろからも攻め立てられて厳しい戦いを強いられました。レース終盤に第1コーナーのブレーキで駆け引きに勝ち、8 番手へ順位を上げました。最後は上位を上回るハイペースで、しかも自己ベストを記録しながら追いかけましたが、残念ながら周回数が足りませんでした。残すは1大会となりましたが、引き続きご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます!」

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カテゴリー: F1 / 笹原右京