WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ シェイクダウン 結果
1月22日(水)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロのシェイクダウンが、フランス南部のギャップ周辺で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)がトップタイムを、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が3番手タイムを、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が7番手タイムを記録。明日から始まる競技本番に向けて、クルマの最終確認を行ないました。
ラリー・モンテカルロのサービスパークは今年もギャップに置かれ、その北側に広がる全長3.35kmのターマック(舗装路)ステージで、午後4時からシェイクダウンが行なわれました。今季より新たにチームに加わった3人のドライバーにとって、シェイクダウンはクルマのフィーリングとセットアップを確認する貴重な機会となり、ドライコンディションとなったステージで、オジエが1分57.1秒という全体の最速タイムを1回目の走行で記録。そのタイムは最後まで誰にも破られず、オジエはトップタイムでシェイクダウンを締めくくりました。また、エバンスは2回目の走行でオジエと0.6秒差の1分57.7秒をマーク。今回がWRカーでのWRC初出場となるロバンペラも2回目の走行で大きくタイムアップし、2分00.0秒を記録しました。なお、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにより、今季8戦にヤリスWRCで出場する勝田貴元は、10番手タイムでシェイクダウンを走り終えました。
明日のステージ情報
競技初日となる1月23日(木)のデイ1は、モナコ公国のモナコ湾でのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれます。1994年以来の走行となる全長17.47kmのSS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、午後8時38分スタート。全長25.49kmのSS2「ベイヨン-ブレジエ」は午後10時26分スタートと、いずれも完全に日が沈んだ後の走行となり、路面が凍結する可能性もあるため、トリッキーなコンディションが予想されます。2本のSSを走り終えた選手たちは、その後ギャップのサービスパークを目指し、最初のクルマがサービスに入るのは午後11時36分となります。2本のSSの合計距離は42.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は337.07kmとなります。
トム・フォウラー (テクニカル ディレクター)
新しいドライバー達と最初のラリーに臨むにあたり、事前のテストで既に全員が満足できるセットアップを見つけていたので、シェイクダウンではあまり変更を加える必要がありませんでした。モンテカルロの天気は予測が難しく、様々なコンディションに対応できるようにいくつかの異なるセッティングを用意しました。そして、シェイクダウンではこの週末に遭遇し得るコンディションを予想し、少しセッティングを変えて走りました。全てがスムーズに進み、オジエは最初の走行でファステストタイムを刻みました。シェイクダウンの結果をあまり重視するべきではありませんが、素晴らしい結果には違いありません。その後、路面は泥が多く出てタイムは伸びませんでしたが、全員が自信を持つことができたので、良い走り出しになったと思います。
セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
ここまでのところ全て順調で、自分が望むような走りができています。シェイクダウンの結果にあまり大きな意味はなく、一喜一憂するべきではありませんが、走りにリズムを感じられることは良いことです。シーズンの開幕を前に、既に十分な量のテストができています。もちろん、細かい部分に関してはさらに学ぶ必要がありますが、全体的にフィーリングは良く、テストでの良い感覚をシェイクダウンでもすぐに感じることができました。ラリー本番に向けて自信はありますが、シーズンの中でも特にトリッキーなコンディションになりやすいラリーなので、謙虚な姿勢で臨まなくてはなりません。
エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
初めてヤリスで臨んだシェイクダウンは、とても良いフィーリングで走れました。走り始めてすぐ、良い感覚が得られました。クルマは本当に素晴らしく、今すぐに走りたいと思うほどです。シェイクダウンはドライなコンディションでしたが、ラリー全体を代表するようなものではないと思いますし、きっとモンテカルロらしいコンディションが我々を待っているはずです。もし、最初のステージがドライだったら良いのですが、その後はきっと興味深く複雑なコンディションになるでしょう。
カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
シェイクダウンでクルマは素晴らしいフィーリングでした。舗装路を走るのは1ヶ月ぶりだったので、1回目の走行は簡単ではありませんでしたが、2回目以降は上手く走れたと思います。クルマはフィーリングもセットアップも良く、テストの時に施した微調整が上手く機能したように思います。自分自身に関してまだ改善すべき点があるのは確かですが、それでも良いフィーリングを感じています。
ラリー・モンテカルロ シェイクダウンの結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1m57.1s
2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
5 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.3s
6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2.6s
7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
9 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3.3s
10 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +4.8s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・モンテカルロのサービスパークは今年もギャップに置かれ、その北側に広がる全長3.35kmのターマック(舗装路)ステージで、午後4時からシェイクダウンが行なわれました。今季より新たにチームに加わった3人のドライバーにとって、シェイクダウンはクルマのフィーリングとセットアップを確認する貴重な機会となり、ドライコンディションとなったステージで、オジエが1分57.1秒という全体の最速タイムを1回目の走行で記録。そのタイムは最後まで誰にも破られず、オジエはトップタイムでシェイクダウンを締めくくりました。また、エバンスは2回目の走行でオジエと0.6秒差の1分57.7秒をマーク。今回がWRカーでのWRC初出場となるロバンペラも2回目の走行で大きくタイムアップし、2分00.0秒を記録しました。なお、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにより、今季8戦にヤリスWRCで出場する勝田貴元は、10番手タイムでシェイクダウンを走り終えました。
明日のステージ情報
競技初日となる1月23日(木)のデイ1は、モナコ公国のモナコ湾でのセレモニアルスタートに続き、フランス山中で2本のナイトステージが行なわれます。1994年以来の走行となる全長17.47kmのSS1「マリジャイ-ピュイミシェル」は、午後8時38分スタート。全長25.49kmのSS2「ベイヨン-ブレジエ」は午後10時26分スタートと、いずれも完全に日が沈んだ後の走行となり、路面が凍結する可能性もあるため、トリッキーなコンディションが予想されます。2本のSSを走り終えた選手たちは、その後ギャップのサービスパークを目指し、最初のクルマがサービスに入るのは午後11時36分となります。2本のSSの合計距離は42.96km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は337.07kmとなります。
トム・フォウラー (テクニカル ディレクター)
新しいドライバー達と最初のラリーに臨むにあたり、事前のテストで既に全員が満足できるセットアップを見つけていたので、シェイクダウンではあまり変更を加える必要がありませんでした。モンテカルロの天気は予測が難しく、様々なコンディションに対応できるようにいくつかの異なるセッティングを用意しました。そして、シェイクダウンではこの週末に遭遇し得るコンディションを予想し、少しセッティングを変えて走りました。全てがスムーズに進み、オジエは最初の走行でファステストタイムを刻みました。シェイクダウンの結果をあまり重視するべきではありませんが、素晴らしい結果には違いありません。その後、路面は泥が多く出てタイムは伸びませんでしたが、全員が自信を持つことができたので、良い走り出しになったと思います。
セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
ここまでのところ全て順調で、自分が望むような走りができています。シェイクダウンの結果にあまり大きな意味はなく、一喜一憂するべきではありませんが、走りにリズムを感じられることは良いことです。シーズンの開幕を前に、既に十分な量のテストができています。もちろん、細かい部分に関してはさらに学ぶ必要がありますが、全体的にフィーリングは良く、テストでの良い感覚をシェイクダウンでもすぐに感じることができました。ラリー本番に向けて自信はありますが、シーズンの中でも特にトリッキーなコンディションになりやすいラリーなので、謙虚な姿勢で臨まなくてはなりません。
エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
初めてヤリスで臨んだシェイクダウンは、とても良いフィーリングで走れました。走り始めてすぐ、良い感覚が得られました。クルマは本当に素晴らしく、今すぐに走りたいと思うほどです。シェイクダウンはドライなコンディションでしたが、ラリー全体を代表するようなものではないと思いますし、きっとモンテカルロらしいコンディションが我々を待っているはずです。もし、最初のステージがドライだったら良いのですが、その後はきっと興味深く複雑なコンディションになるでしょう。
カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
シェイクダウンでクルマは素晴らしいフィーリングでした。舗装路を走るのは1ヶ月ぶりだったので、1回目の走行は簡単ではありませんでしたが、2回目以降は上手く走れたと思います。クルマはフィーリングもセットアップも良く、テストの時に施した微調整が上手く機能したように思います。自分自身に関してまだ改善すべき点があるのは確かですが、それでも良いフィーリングを感じています。
ラリー・モンテカルロ シェイクダウンの結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (トヨタ ヤリス WRC) 1m57.1s
2 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +0.1s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ ヤリス WRC) +0.6s
4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1.2s
5 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2.3s
6 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (フォード フィエスタ WRC) +2.6s
7 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ ヤリス WRC) +2.9s
8 ガス・グリーンスミス/エリオット・エドモンドソン (フォード フィエスタ WRC) +3.1s
9 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20クーペWRC) +3.3s
10 勝田 貴元/ダニエル・バリット (トヨタ ヤリスWRC) +4.8s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)