WRC | トヨタ 第13戦 ラリー・オーストラリア プレビュー
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、11月15日(木)から18日(日)にかけてオーストラリアで開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・オーストラリアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。
トヨタは、2位に12ポイント差をつけトップに立っているマニュファクチャラー選手権と、1位と23ポイント差の3位でタナックが追っているドライバー選手権の、両選手権での王座獲得を目標にシーズン最後の戦いに挑む。
ラリー・オーストラリアはアジア-パシフィック地域で開催される唯一のWRCイベントであり、オーストラリア東海岸サウスウェールズ州のコフスハーバーにサービスパークが置かれる。コフスハーバーは大都市であるシドニーとブリスベンの間に位置するシーサイドタウンであり、住みやすい町として人気がある。ラリーのステージはグラベル(未舗装路)で、道幅が狭くツイスティな森林地帯の道や、高速で流れるようなコーナーが続くカントリーロードなど、様々なタイプの道を走行する。初夏にあたる11月中旬は通常穏やかで過ごしやすい気候が続くが、強い雨が降る事もある。
ラリーは15日(木)の午前中にシェイクダウンが行なわれ、16日(金)から競技がスタート。デイ1としてコフスハーバーの北側でSS1/4「オラーライースト」とSS2/5「コールドウォーター」の2本の新ステージと、昨年と同じSS3/6「シャーウッド」の、3本のステージを各2回走行する。そして一日の最後には、コフスハーバー市街地で行われるスーパーSSのSS7/8「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」を走る。
デイ2はコフスハーバーの南側でSS9/13「アージェンツヒル・リバース」、SS10/14「ウェルシュズクリーク・リバース」、SS11/15「ウルンガ」、SS12/16「ラレー」の4本のステージを各2回走行する。いずれも過去に使われたステージを逆走、分断、一部変更したステージとなる。一日の終わりには、デイ1と同様に「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」がSS17/18として、コフスハーバーの市街地で行われる。
ラリー最終日となるデイ3はコフスハーバーの北側で3本のステージを各2回走る。SS19/22「コランバ」とSS20/23「サファイア」は新ステージだが、有名な「ブッカ」のステージと多くの部分が重なる。また、SS21の再走ステージとなる最終のSS24「ウェディングベルズ18-2」は、SSでトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で24本のSSを走行し、その合計距離は318.64km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1017.07kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
多くのアップ&ダウンがあったスリリングなシーズンも、いよいよラリー・オーストラリアでエキサイティングな最終戦を迎えます。我々にはWRC復帰2年目でのタイトル獲得という大きなチャンスがあり、もしそれを達成できれば素晴らしいことに違いありません。もちろん簡単ではありませんが、自信を持つだけの理由はあります。ラリー・GBとラリー・スペインのグラベルで我々は高いパフォーマンスを発揮しましたし、ラリー・オーストラリアで対峙するであろう路面と似たようなコンディションのステージで、パフォーマンスの改善を確認する事ができました。タイトル獲得の目標に向けて全員が懸命に取り組んでいますし、我々には強いクルマと3人の強力なドライバーがいますので、目標を達成できる可能性は高いと考えています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
オーストラリアを本当に楽しみにしています。なぜなら心から楽しむ事ができるラリーだからです。オーストラリアはまず何よりもとてもリラックスした雰囲気が素晴らしく、通常は天候も良いため、シーズンの終わりにふさわしい1戦だと思います。今年は多くのステージが変更されましたが、その大部分は過去に走った経験がある道ですし、私が好きな高速ステージが多く含まれます。ここ数戦、私は速さを示す事ができていますので、自信を持ってラリーに臨み、好結果を得てタイトル獲得に貢献したいと思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
オーストラリアでは自分の力をすべて出し切るつもりです。数字の上では私にもまだドライバーズタイトル獲得の可能性があります。自力だけではどうにもならない部分はありますが、最後まで諦めずに攻め続けます。マニュファクチャラーズタイトルに関して我々は選手権をリードしていますし、良い位置につけています。特に、グラベルラリーではここ数戦で良いパフォーマンスを発揮できていますので、自信を持つべきでしょう。ラリー・オーストラリアは常に挑戦し甲斐のあるイベントですが、高速で流れるような道が多く、我々との相性はとても良いはずです。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
オーストラリアで良い結果を残し、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献したいと心から願っています。昨年はとにかく経験を積む事を目標にこのラリーを戦いましたが、今年はその経験を活かし、強さを示したいと思います。もしもドライコンディションならば、グラベルのステージは滑りやすいルーズグラベルに覆われる箇所が多くなり、早い出走順での走行は大きなチャレンジになるでしょう。実際、昨年早い出走順は経験して慣れることができていますし、ここは時折大雨に見舞われることも学んでいます。もしそうなると、森の中のステージはグリップレベルが頻繁に変わるので注意が必要です。
カテゴリー: F1 / トヨタ
トヨタは、2位に12ポイント差をつけトップに立っているマニュファクチャラー選手権と、1位と23ポイント差の3位でタナックが追っているドライバー選手権の、両選手権での王座獲得を目標にシーズン最後の戦いに挑む。
ラリー・オーストラリアはアジア-パシフィック地域で開催される唯一のWRCイベントであり、オーストラリア東海岸サウスウェールズ州のコフスハーバーにサービスパークが置かれる。コフスハーバーは大都市であるシドニーとブリスベンの間に位置するシーサイドタウンであり、住みやすい町として人気がある。ラリーのステージはグラベル(未舗装路)で、道幅が狭くツイスティな森林地帯の道や、高速で流れるようなコーナーが続くカントリーロードなど、様々なタイプの道を走行する。初夏にあたる11月中旬は通常穏やかで過ごしやすい気候が続くが、強い雨が降る事もある。
ラリーは15日(木)の午前中にシェイクダウンが行なわれ、16日(金)から競技がスタート。デイ1としてコフスハーバーの北側でSS1/4「オラーライースト」とSS2/5「コールドウォーター」の2本の新ステージと、昨年と同じSS3/6「シャーウッド」の、3本のステージを各2回走行する。そして一日の最後には、コフスハーバー市街地で行われるスーパーSSのSS7/8「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」を走る。
デイ2はコフスハーバーの南側でSS9/13「アージェンツヒル・リバース」、SS10/14「ウェルシュズクリーク・リバース」、SS11/15「ウルンガ」、SS12/16「ラレー」の4本のステージを各2回走行する。いずれも過去に使われたステージを逆走、分断、一部変更したステージとなる。一日の終わりには、デイ1と同様に「デスティネーション・ニューサウスウェールズ」がSS17/18として、コフスハーバーの市街地で行われる。
ラリー最終日となるデイ3はコフスハーバーの北側で3本のステージを各2回走る。SS19/22「コランバ」とSS20/23「サファイア」は新ステージだが、有名な「ブッカ」のステージと多くの部分が重なる。また、SS21の再走ステージとなる最終のSS24「ウェディングベルズ18-2」は、SSでトップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で24本のSSを走行し、その合計距離は318.64km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1017.07kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
多くのアップ&ダウンがあったスリリングなシーズンも、いよいよラリー・オーストラリアでエキサイティングな最終戦を迎えます。我々にはWRC復帰2年目でのタイトル獲得という大きなチャンスがあり、もしそれを達成できれば素晴らしいことに違いありません。もちろん簡単ではありませんが、自信を持つだけの理由はあります。ラリー・GBとラリー・スペインのグラベルで我々は高いパフォーマンスを発揮しましたし、ラリー・オーストラリアで対峙するであろう路面と似たようなコンディションのステージで、パフォーマンスの改善を確認する事ができました。タイトル獲得の目標に向けて全員が懸命に取り組んでいますし、我々には強いクルマと3人の強力なドライバーがいますので、目標を達成できる可能性は高いと考えています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
オーストラリアを本当に楽しみにしています。なぜなら心から楽しむ事ができるラリーだからです。オーストラリアはまず何よりもとてもリラックスした雰囲気が素晴らしく、通常は天候も良いため、シーズンの終わりにふさわしい1戦だと思います。今年は多くのステージが変更されましたが、その大部分は過去に走った経験がある道ですし、私が好きな高速ステージが多く含まれます。ここ数戦、私は速さを示す事ができていますので、自信を持ってラリーに臨み、好結果を得てタイトル獲得に貢献したいと思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
オーストラリアでは自分の力をすべて出し切るつもりです。数字の上では私にもまだドライバーズタイトル獲得の可能性があります。自力だけではどうにもならない部分はありますが、最後まで諦めずに攻め続けます。マニュファクチャラーズタイトルに関して我々は選手権をリードしていますし、良い位置につけています。特に、グラベルラリーではここ数戦で良いパフォーマンスを発揮できていますので、自信を持つべきでしょう。ラリー・オーストラリアは常に挑戦し甲斐のあるイベントですが、高速で流れるような道が多く、我々との相性はとても良いはずです。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
オーストラリアで良い結果を残し、チームのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献したいと心から願っています。昨年はとにかく経験を積む事を目標にこのラリーを戦いましたが、今年はその経験を活かし、強さを示したいと思います。もしもドライコンディションならば、グラベルのステージは滑りやすいルーズグラベルに覆われる箇所が多くなり、早い出走順での走行は大きなチャレンジになるでしょう。実際、昨年早い出走順は経験して慣れることができていますし、ここは時折大雨に見舞われることも学んでいます。もしそうなると、森の中のステージはグリップレベルが頻繁に変わるので注意が必要です。
カテゴリー: F1 / トヨタ