WEC | トヨタ 第3戦 シルバーストン6時間レース プレビュー
TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マンでの初優勝から2か月、FIA世界耐久選手権(WEC)の2018-2019スーパーシーズンの第3戦、イギリスで行われるシルバーストン6時間レースに優勝を目指して臨む。
この週末のシルバーストンは、トヨタが2012年にWECシリーズに復帰して以来、51戦目のレースとなる。これまでの50戦でトヨタは18勝、16回のポールポジションと45回の表彰台を獲得。そして、去る6月17日に、念願のル・マンでの初優勝を飾った。
中嶋一貴とセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名がドライブしたTS050 HYBRID 8号車は、ポールポジションからスタートしたル・マンで、24時間にわたる長いバトルをチームメイトの7号車と繰り広げ、トップでチェッカーを受けた。そして、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブした7号車が続き、TOYOTA GAZOO Racing が1-2フィニッシュを飾った。
ル・マン24時間レースで優勝した8号車は、レースを終えた状態のまま、保存されることとなった。車両はイギリスで行われたグッドウッド・フェスティバルで展示された後、トヨタチームの本拠地であるドイツ・ケルン戻り、チームクルーと共に、7月23日に当地を訪れたトヨタ自動車社長の豊田章男の祝福を受けた。
ル・マンでの優勝という最大の目標を成し遂げたチームの次なる目標は、シルバーストンレースに全力で臨み、再びポールポジションからの1-2フィニッシュを成し遂げ、昨年から続くWEC連続勝利を6に伸ばすこと。
トヨタは2012年にWECに復帰して以来、シルバーストンでは2勝を含み、毎年表彰台でのフィニッシュを続けている。しかし、2017年のレース後に、路面が全面再舗装されたため、チームはこのイギリスのサーキットを学び直す必要がある。
この週末、チームはストレートの最高速をやや犠牲にしてでもコーナーでの更なるグリップ向上を狙い、高ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを今季初めて持ち込む。この仕様は特に連続する高速コーナーを持つシルバーストンに最適となるよう設定されている。
トヨタはまた、新たに設定し直されたLMP1クラスのEoT (Equivalence of Technology:技術の均等化)により、更なるパフォーマンス向上が見込まれる6台のノン・ハイブリッドLMP1勢に立ち向かわなくてはならない。このノン・ハイブリッド車はこれまでよりも燃料流量が増加され、TS050 HYBRIDに対し43.75%多い燃料流量を使える。また、その他にも最低重量の軽減など、幾つかの面でハイブリッド車に対して競争力が上がる変更が成された。
村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
短い夏休みの後、今週末に再開するレースが楽しみです。チームの全員がル・マン優勝を喜んだと共に、ファンの皆様、スポンサーの方々から多くの祝福を頂きました。心より感謝いたします。ル・マン優勝の余韻は残りますが、我々は常に次のレースとその目標に向かっています。特にシルバーストンでは、今シーズン初めて高ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを導入するので、周到な準備をして週末のレースに臨みます。ライバルたちも競争力を上げてくるでしょうから、我々も全力を尽くし、表彰台の頂点を目指します。
小林 可夢偉(7号車)
シルバーストンは高速で、レースを戦うのが楽しいサーキットなので、今週末を楽しみにしています。我々のTS050 HYBRIDは、第1戦スパ、第2戦ル・マンで示したとおりの速さがあるので、シルバーストンでもチャンスがあると思っています。我々の7号車にとっての今季初勝利を飾るべく、クルー全員で努力を続けています。しかし、最も重要なのは、チーム全体で好結果を得ることで、それを成し遂げる自信はあります。
マイク・コンウェイ(7号車)
レースが待ちきれません。ル・マンのあとの休暇を楽しみましたが、私自身は既に準備万端です。母国でのレースは、他でのレースとは少し違います。友人や家族が、私がレースを戦うのを見に来てくれる機会はそんなにないので嬉しいです。また、シルバーストンのファンは素晴らしく雰囲気は最高です。シルバーストンでの目標はもちろん1-2フィニッシュの再現です。そして我々7号車が前に居られれば最高です。EoTの再調整があったので、戦いは更に厳しいものになると思いますが、まだ我々が強さを発揮出来ることを願っています。
ホセ・マリア・ロペス(7号車)
シルバーストンを再訪するのが本当に楽しみです。特に今年は昨年とは異なり、TS050 HYBRIDでの走行を経験しているだけに尚更です。好結果を望んでいますが、それがマイク、可夢偉との初優勝であれば理想的です。我々は昨シーズンの序盤、それこそ開幕戦のシルバーストンでいきなりレースをリードするなど、勝利に限りなく近いところで戦ってきましたが、まだ勝てていません。しかし、努力を続けていれば必ずチャンスが巡ってくることは分かっています。まず、今の目標はチームのために良い週末にすることです。
中嶋 一貴(8号車)
ル・マンでの勝利の後、信じられないような数週間を過ごしました。多くの祝福やメッセージを頂き、本当に感謝しています。まだ気持ちは高揚していますが、照準を切り替え、シルバーストンで強力なパフォーマンスをお見せできるよう集中します。再舗装されたことで、サーキットの特性がどのように変わったのかもとても楽しみですし、このレースから高ダウンフォース空力仕様を使うことになるので、予選や決勝へ向けての準備で、練習走行から忙しくなるでしょう。
セバスチャン・ブエミ(8号車)
長い休暇をようやく終えて、一貴、フェルナンドと共にレースをするのが待ちきれません。シルバーストンはあまりハードなブレーキング箇所が多くないためハイブリッドカーにとって決して容易なサーキットではなく、加えてEoTの調整もあるため、今週末のレースは挑戦し甲斐のあるものになるでしょうが、私はバトルを楽しみにしています。また、例年4月に行われ、とても寒かったシルバーストンで、8月にレースをするということで、気候の面でも楽しみです。
フェルナンド・アロンソ(8号車)
何週間かのインターバルを経て、再びTS050 HYBRIDでレースを戦えるのを楽しみにしています。もちろん、その間も私はとても忙しく過ごしてきましたし、チームもシルバーストンへの準備のために同様だったというのは知っています。ル・マンとは異なり、シルバーストンは私がとても良く知っているサーキットのひとつであり、私は既に再舗装を経験していますので、その知見がチームの助けになればと思っています。これまでのところ、我々は完璧なWECシーズンを過ごして来ていますので、今週末もそれを継続していきたいと思います。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
この週末のシルバーストンは、トヨタが2012年にWECシリーズに復帰して以来、51戦目のレースとなる。これまでの50戦でトヨタは18勝、16回のポールポジションと45回の表彰台を獲得。そして、去る6月17日に、念願のル・マンでの初優勝を飾った。
中嶋一貴とセバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソの3名がドライブしたTS050 HYBRID 8号車は、ポールポジションからスタートしたル・マンで、24時間にわたる長いバトルをチームメイトの7号車と繰り広げ、トップでチェッカーを受けた。そして、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブした7号車が続き、TOYOTA GAZOO Racing が1-2フィニッシュを飾った。
ル・マン24時間レースで優勝した8号車は、レースを終えた状態のまま、保存されることとなった。車両はイギリスで行われたグッドウッド・フェスティバルで展示された後、トヨタチームの本拠地であるドイツ・ケルン戻り、チームクルーと共に、7月23日に当地を訪れたトヨタ自動車社長の豊田章男の祝福を受けた。
ル・マンでの優勝という最大の目標を成し遂げたチームの次なる目標は、シルバーストンレースに全力で臨み、再びポールポジションからの1-2フィニッシュを成し遂げ、昨年から続くWEC連続勝利を6に伸ばすこと。
トヨタは2012年にWECに復帰して以来、シルバーストンでは2勝を含み、毎年表彰台でのフィニッシュを続けている。しかし、2017年のレース後に、路面が全面再舗装されたため、チームはこのイギリスのサーキットを学び直す必要がある。
この週末、チームはストレートの最高速をやや犠牲にしてでもコーナーでの更なるグリップ向上を狙い、高ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを今季初めて持ち込む。この仕様は特に連続する高速コーナーを持つシルバーストンに最適となるよう設定されている。
トヨタはまた、新たに設定し直されたLMP1クラスのEoT (Equivalence of Technology:技術の均等化)により、更なるパフォーマンス向上が見込まれる6台のノン・ハイブリッドLMP1勢に立ち向かわなくてはならない。このノン・ハイブリッド車はこれまでよりも燃料流量が増加され、TS050 HYBRIDに対し43.75%多い燃料流量を使える。また、その他にも最低重量の軽減など、幾つかの面でハイブリッド車に対して競争力が上がる変更が成された。
村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
短い夏休みの後、今週末に再開するレースが楽しみです。チームの全員がル・マン優勝を喜んだと共に、ファンの皆様、スポンサーの方々から多くの祝福を頂きました。心より感謝いたします。ル・マン優勝の余韻は残りますが、我々は常に次のレースとその目標に向かっています。特にシルバーストンでは、今シーズン初めて高ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDを導入するので、周到な準備をして週末のレースに臨みます。ライバルたちも競争力を上げてくるでしょうから、我々も全力を尽くし、表彰台の頂点を目指します。
小林 可夢偉(7号車)
シルバーストンは高速で、レースを戦うのが楽しいサーキットなので、今週末を楽しみにしています。我々のTS050 HYBRIDは、第1戦スパ、第2戦ル・マンで示したとおりの速さがあるので、シルバーストンでもチャンスがあると思っています。我々の7号車にとっての今季初勝利を飾るべく、クルー全員で努力を続けています。しかし、最も重要なのは、チーム全体で好結果を得ることで、それを成し遂げる自信はあります。
マイク・コンウェイ(7号車)
レースが待ちきれません。ル・マンのあとの休暇を楽しみましたが、私自身は既に準備万端です。母国でのレースは、他でのレースとは少し違います。友人や家族が、私がレースを戦うのを見に来てくれる機会はそんなにないので嬉しいです。また、シルバーストンのファンは素晴らしく雰囲気は最高です。シルバーストンでの目標はもちろん1-2フィニッシュの再現です。そして我々7号車が前に居られれば最高です。EoTの再調整があったので、戦いは更に厳しいものになると思いますが、まだ我々が強さを発揮出来ることを願っています。
ホセ・マリア・ロペス(7号車)
シルバーストンを再訪するのが本当に楽しみです。特に今年は昨年とは異なり、TS050 HYBRIDでの走行を経験しているだけに尚更です。好結果を望んでいますが、それがマイク、可夢偉との初優勝であれば理想的です。我々は昨シーズンの序盤、それこそ開幕戦のシルバーストンでいきなりレースをリードするなど、勝利に限りなく近いところで戦ってきましたが、まだ勝てていません。しかし、努力を続けていれば必ずチャンスが巡ってくることは分かっています。まず、今の目標はチームのために良い週末にすることです。
中嶋 一貴(8号車)
ル・マンでの勝利の後、信じられないような数週間を過ごしました。多くの祝福やメッセージを頂き、本当に感謝しています。まだ気持ちは高揚していますが、照準を切り替え、シルバーストンで強力なパフォーマンスをお見せできるよう集中します。再舗装されたことで、サーキットの特性がどのように変わったのかもとても楽しみですし、このレースから高ダウンフォース空力仕様を使うことになるので、予選や決勝へ向けての準備で、練習走行から忙しくなるでしょう。
セバスチャン・ブエミ(8号車)
長い休暇をようやく終えて、一貴、フェルナンドと共にレースをするのが待ちきれません。シルバーストンはあまりハードなブレーキング箇所が多くないためハイブリッドカーにとって決して容易なサーキットではなく、加えてEoTの調整もあるため、今週末のレースは挑戦し甲斐のあるものになるでしょうが、私はバトルを楽しみにしています。また、例年4月に行われ、とても寒かったシルバーストンで、8月にレースをするということで、気候の面でも楽しみです。
フェルナンド・アロンソ(8号車)
何週間かのインターバルを経て、再びTS050 HYBRIDでレースを戦えるのを楽しみにしています。もちろん、その間も私はとても忙しく過ごしてきましたし、チームもシルバーストンへの準備のために同様だったというのは知っています。ル・マンとは異なり、シルバーストンは私がとても良く知っているサーキットのひとつであり、私は既に再舗装を経験していますので、その知見がチームの助けになればと思っています。これまでのところ、我々は完璧なWECシーズンを過ごして来ていますので、今週末もそれを継続していきたいと思います。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)