【WEC】 トヨタ:第4戦 ニュルブルクリンク6時間 公式練習初日レポート
ル・マン24時間レースから1ヶ月、FIA世界耐久選手権(WEC)は第4戦ニュルブルクリンク6時間を迎え、舞台をドイツ・アイフェル山中に移した。
公式練習初日の7月14日(金)は、雨こそ降らなかったものの変わりやすい天候で、気温は約18℃。異常に暑かったル・マンと比べると過ごしやすいセッションの始まりとなった。
TOYOTA GAZOO Racingは、このレースからWEC選手権ポイント争いへと体制を立て直した。まず、3台のTS050 HYBRIDを投入したスパ6時間、ル・マン24時間の2レースを終えて、2台での参戦体制に戻した。また、1周5.137kmのニュルブルクリンクGPレイアウトコースは直線が短くコーナーが多いため、TS050 HYBRIDの空力仕様も明らかに有利な開幕戦シルバーストン、第2戦スパで投入したハイ・ダウンフォース仕様とした。ライバルのポルシェ陣営も今季初めてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んでおり、レースはハイ・ダウンフォース仕様同士の一騎打ちになる。
ドライバー・ラインナップも開幕戦シルバーストンと同じ顔ぶれに戻した。TS050 HYBRID #8号車にはセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴が乗り、TS050 HYBRID #7号車にはマイク・コンウェイ、小林可夢偉と共にホセ・マリア・ロペスが組む。ロペスはシルバーストンのアクシデントからスパを休み、スパでのTS050 HYBRID #7号車はコンウェイと小林が2人で戦った。ル・マンではアクシデントの後遺症も癒えたロペスが復帰したが、3台目のTS050 HYBRID #9号車で国本雄資、ニコラス・ラピエールと組み、TS050 HYBRID#7号車には2016年までTOYOTA GAZOO Racingのフル参戦ドライバーとして活躍したステファン・サラザンが加わったのは記憶に新しい。
WECも4戦目になるとTS050 HYBRIDは多くのテストや実戦で十分に走り込んでおり、金曜日の公式練習初日からレースに向けてのセットアップを中心に行われた。公式練習は午前11時35分からと午後4時15分から、それぞれ1時間半ずつ行われ、TOYOTA GAZOO Racingはポルシェと100分の1秒を争う走りを展開した。午前中のセッションはTS050 HYBRID#8号車が2番手、TS050 HYBRID#7号車が4番手、午後のセッションではそれぞれ3番手、4番手の順位だった。午後のセッションでは途中軽い雨が降ったが、2台のTS050 HYBRIDは予定されたプログラムを全てこなし、合計138周、708kmを走破した。
WEC第4戦を迎える時点でTS050 HYBRIDは2勝を挙げ、マニュファクチャラー・ポイントではポルシェを24.5点差で追っている。WEC(ル・マン以外)では1レースあたり2台で最大44ポイントを獲得可能であり、今シーズン残りの6戦で最大264点獲得を狙いシリーズチャンピオンを目指す。ただ、ここニュルブルクリンクのレースではTOYOTA GAZOO Racingはこれまで苦戦を続けており、2015年に記録した5位が最高位。今年のレースではその記録を更新すべく、チーム一丸となってレースに臨む。
7月15日(土)は午前9時45分から1時間の公式練習3回目が行われ、午後3時25分から20分間LMPクラスの公式予選が行われる。
TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習第1回目: 4番手 (1分41秒979), 32周
公式練習第2回目: 4番手 (1分41秒656), 36周
TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式練習第1回目: 2番手 (1分41秒816), 32周
公式練習第2回目: 3番手 (1分39秒773), 38周
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
公式練習初日の7月14日(金)は、雨こそ降らなかったものの変わりやすい天候で、気温は約18℃。異常に暑かったル・マンと比べると過ごしやすいセッションの始まりとなった。
TOYOTA GAZOO Racingは、このレースからWEC選手権ポイント争いへと体制を立て直した。まず、3台のTS050 HYBRIDを投入したスパ6時間、ル・マン24時間の2レースを終えて、2台での参戦体制に戻した。また、1周5.137kmのニュルブルクリンクGPレイアウトコースは直線が短くコーナーが多いため、TS050 HYBRIDの空力仕様も明らかに有利な開幕戦シルバーストン、第2戦スパで投入したハイ・ダウンフォース仕様とした。ライバルのポルシェ陣営も今季初めてハイ・ダウンフォース仕様を持ち込んでおり、レースはハイ・ダウンフォース仕様同士の一騎打ちになる。
ドライバー・ラインナップも開幕戦シルバーストンと同じ顔ぶれに戻した。TS050 HYBRID #8号車にはセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、中嶋一貴が乗り、TS050 HYBRID #7号車にはマイク・コンウェイ、小林可夢偉と共にホセ・マリア・ロペスが組む。ロペスはシルバーストンのアクシデントからスパを休み、スパでのTS050 HYBRID #7号車はコンウェイと小林が2人で戦った。ル・マンではアクシデントの後遺症も癒えたロペスが復帰したが、3台目のTS050 HYBRID #9号車で国本雄資、ニコラス・ラピエールと組み、TS050 HYBRID#7号車には2016年までTOYOTA GAZOO Racingのフル参戦ドライバーとして活躍したステファン・サラザンが加わったのは記憶に新しい。
WECも4戦目になるとTS050 HYBRIDは多くのテストや実戦で十分に走り込んでおり、金曜日の公式練習初日からレースに向けてのセットアップを中心に行われた。公式練習は午前11時35分からと午後4時15分から、それぞれ1時間半ずつ行われ、TOYOTA GAZOO Racingはポルシェと100分の1秒を争う走りを展開した。午前中のセッションはTS050 HYBRID#8号車が2番手、TS050 HYBRID#7号車が4番手、午後のセッションではそれぞれ3番手、4番手の順位だった。午後のセッションでは途中軽い雨が降ったが、2台のTS050 HYBRIDは予定されたプログラムを全てこなし、合計138周、708kmを走破した。
WEC第4戦を迎える時点でTS050 HYBRIDは2勝を挙げ、マニュファクチャラー・ポイントではポルシェを24.5点差で追っている。WEC(ル・マン以外)では1レースあたり2台で最大44ポイントを獲得可能であり、今シーズン残りの6戦で最大264点獲得を狙いシリーズチャンピオンを目指す。ただ、ここニュルブルクリンクのレースではTOYOTA GAZOO Racingはこれまで苦戦を続けており、2015年に記録した5位が最高位。今年のレースではその記録を更新すべく、チーム一丸となってレースに臨む。
7月15日(土)は午前9時45分から1時間の公式練習3回目が行われ、午後3時25分から20分間LMPクラスの公式予選が行われる。
TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
公式練習第1回目: 4番手 (1分41秒979), 32周
公式練習第2回目: 4番手 (1分41秒656), 36周
TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式練習第1回目: 2番手 (1分41秒816), 32周
公式練習第2回目: 3番手 (1分39秒773), 38周
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)
TS050 HYBRIDをドライブするのは楽しいので、再びコクピットに戻れて最高の気分です。今日はグリップが得られず、納得のいく一日にはなりませんでした。明日はどうなるかやってみるしかないですが、路面が向上していくことで我々の助けになってくれればと思っています。我々は決勝レースへ向けた正しいセッティングを見出すべく、あらゆることを試すつもりです。マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)
公式練習1回目ではポルシェとの差は非常に小さかったように見えたのですが、公式練習2回目では彼らがやや抜け出したようで、我々はいくつかの改善が必要です。今日得られたデータを今夜中に解析し、ラップタイムの改善を図らなくてはなりません。我々の目標はレースで競争力のあるセットアップを見出すことです。ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #7号車)
マイク、可夢偉と共にTS050 HYBRIDでのレースに戻ることが出来て嬉しいです。LMP1-Hカーでここを走るのは本当に楽しいです。今日一日で進歩を遂げることは出来ましたが、更にセットアップを詰める必要があります。戦いは更に熾烈になるでしょうし、プッシュを続けるだけです。中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)
TS050 HYBRIDのバランスとコースのコンディションに苦しめられ、満足行く一日にはなりませんでした。しかし、ル・マンのあと再びTS050 HYBRIDをドライブ出来て興奮していますし、ポルシェとの競争力がどれくらいなのかを見るのは興味深いです。彼らは今日非常に好調に見えましたが、我々の目標はあくまでも決勝レースであり、チャンピオンシップ争いのために1点でも多くのポイントを稼ぐことです。セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)
公式練習1回目は好調に思えたのですが、午後の公式練習2回目ではやや差を付けられてしまいました。決勝レースでの周回ペースを更に良くするための努力が必要です。ニュルブルクリンクは我々の車両に最も適したコースというわけでは無いと言うことは分かっていますが、可能な限り多くのポイントを獲得すべく全力でプッシュします。決勝レースは長いですし、まだチャンスはあると信じています。アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)
TS050 HYBRIDのバランスを取るのに苦しんだ一日でした。それでも我々はベストを尽くし、チームのドライバー全員が多くの周回をこなしました。私自身は良い準備が出来たと思っていますが、まだまだやるべきことはあります。今夜セットアップを詰める作業を続け、再び上位争いが出来ればと思っています。WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 公式練習2回目結果
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | ベストタイム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ティモ・ベルンハルト アール・バンバー ブレンドン・ハートレー | ポルシェLMPチーム ポルシェ919ハイブリッド | 39 | 1:38.663 |
2 | 1 | ニール・ジャニ アンドレ・ロッテラー ニック・タンディ | ポルシェLMPチーム ポルシェ919ハイブリッド | 40 | 1:39.629 |
3 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ アンソニー・デビッドソン | TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID | 38 | 1:39.773 |
4 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing トヨタ TS050 HYBRID | 36 | 1:41.656 |
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)