トヨタ、WEC第4戦 シルバーストンに挑戦
トヨタレーシングとTS030 HYBRIDは、オリンピックの興奮も冷めないイギリスのシルバーストンで8月26日(日)に開催されるWEC(世界耐久選手権)第4戦に挑戦する。
TS030 HYBRIDは、6月に行われたWEC第3戦 ル・マン24時間レースに革新的レーシングハイブリッドシステム(THS-R)を搭載しデビュー。残念ながらアクシデントに見舞われ戦列を去ったものの、一時はレースをリードするなど大きな注目と期待を集めた。
WEC第4戦シルバーストンには、TS030 HYBRIDは、1台(#7)での出場となるが、ドライバーにはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名が決定。ル・マンでのアクシデントから順調に回復したアンソニー・デビッドソンもチームをサポートする。
アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、8月14日、15日の両日、スペインのモーターランド・アラゴンで2日にわたるテストを実施。WEC第4戦シルバーストン6時間レースへ向けて改良空力パッケージの確認を行った。
この空力パッケージは、チームの拠点となるTMG(ケルン)において、最新のシミュレーション技術と風洞を駆使して開発されたもので、ル・マン24時間レース仕様と比べ、よりダウンフォースを強化し、5.891kmのシルバーストンに照準を合わせたものとなっている。
ドライバーのアレックス・ブルツと、ニコラス・ラピエールは、シルバーストンのサーキットを忠実に再現したTMGのドライビング・シミュレーターで、TS030 HYBRIDとハイブリッドシステムの挙動を学び、微調整も施した。
シルバーストンに設定された4つのブレーキングゾーンにおいて、TS030 HYBRIDはそれぞれ最大500kJのエネルギーをスーパーキャパシタへ蓄積することができ、その後の加速のためのアシストに活用される。
WEC第4戦シルバーストンは8月24日(金)に90分づつ2回(11時30分と16時)の公式練習を行い、25日(土)には、LMP1とLMP2の予選(15時20分から15時40分)を前に最終公式練習(11時から12時)が行われる。決勝日の26日(日)は、ウォームアップ走行(8時55分から9時15分)の後、午後12時に6時間レースのスタートが切られる。
木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
ル・マンの後の長い休暇を経て、再びレースへ向けて体制は整った。ル・マンへのとても厳しい体制構築に引き続き、この期間を使用して、TS030 HYBRIDのアップデートを施し、先週のテストでも確かな手応えを得ることが出来た。我々は、ル・マンでの活躍から多くの事を学び、WECシリーズで首位争いが出来る可能性を確信した。シルバーストンへと高いモチベーションで臨み、好成績を期待している。すでに再びレースで戦う準備は整い、シルバーストンで我々のハイブリッドシステムが戦果を発揮するのが待ち遠しい。
アレックス・ブルツ #7:
トヨタレーシングにとって、学びのシーズンではあるものの、正しい方向でシルバーストンへ臨み、さらにステップアップすることを期待している。先週行ったスペインでのテストで空力パッケージに関する多くのデータが得られ、TMGのドライビングシミュレーターでもシルバーストンへ向けた準備を行った。しかし、公式練習はとても大事で、金曜と土曜に多くを確認せねばならない。我々は厳しい現実に直面しており、決して容易いことではないが、日曜日に表彰台に立てるように、総力を挙げてプッシュする。
ニコラス・ラピエール #7:
ル・マンから長い時間を経たが、私の思い出は、とても鮮明だ。素晴らしい経験だったし、そのすべてが、シルバーストンへ向けての自信へと繋がっている。TMGでのドライビングシミュレーターとアラゴンでのテストからも確かな手応えを得ている。まさに我々のライバルとの比較となると思うが、我々は常に学んでおり、この週末も進歩を続け、再びファンにエキサイティングな瞬間を見せられることを願っている。
中嶋一貴 #7:
シルバーストンは、私にとってホームサーキットであり、好きなサーキットのひとつでもある。2010年に大改修が行われているので、レースで戦ったことは無いが、新しいレイアウトを経験することは興味深く、さらに当時のコースから残っている“マゴッツ”と“ベケッツ”の2つのコーナーをTS030 HYBRIDでドライビングすることにも興奮を覚える。これらの緩い高速コーナーが我々の車に適し、楽しく走れることを期待している。もちろん、とても強そうに思えたル・マンで完走を果たせなかったことは残念だが、心機一転シルバーストンに全力で臨む。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
TS030 HYBRIDは、6月に行われたWEC第3戦 ル・マン24時間レースに革新的レーシングハイブリッドシステム(THS-R)を搭載しデビュー。残念ながらアクシデントに見舞われ戦列を去ったものの、一時はレースをリードするなど大きな注目と期待を集めた。
WEC第4戦シルバーストンには、TS030 HYBRIDは、1台(#7)での出場となるが、ドライバーにはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名が決定。ル・マンでのアクシデントから順調に回復したアンソニー・デビッドソンもチームをサポートする。
アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、8月14日、15日の両日、スペインのモーターランド・アラゴンで2日にわたるテストを実施。WEC第4戦シルバーストン6時間レースへ向けて改良空力パッケージの確認を行った。
この空力パッケージは、チームの拠点となるTMG(ケルン)において、最新のシミュレーション技術と風洞を駆使して開発されたもので、ル・マン24時間レース仕様と比べ、よりダウンフォースを強化し、5.891kmのシルバーストンに照準を合わせたものとなっている。
ドライバーのアレックス・ブルツと、ニコラス・ラピエールは、シルバーストンのサーキットを忠実に再現したTMGのドライビング・シミュレーターで、TS030 HYBRIDとハイブリッドシステムの挙動を学び、微調整も施した。
シルバーストンに設定された4つのブレーキングゾーンにおいて、TS030 HYBRIDはそれぞれ最大500kJのエネルギーをスーパーキャパシタへ蓄積することができ、その後の加速のためのアシストに活用される。
WEC第4戦シルバーストンは8月24日(金)に90分づつ2回(11時30分と16時)の公式練習を行い、25日(土)には、LMP1とLMP2の予選(15時20分から15時40分)を前に最終公式練習(11時から12時)が行われる。決勝日の26日(日)は、ウォームアップ走行(8時55分から9時15分)の後、午後12時に6時間レースのスタートが切られる。
木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
ル・マンの後の長い休暇を経て、再びレースへ向けて体制は整った。ル・マンへのとても厳しい体制構築に引き続き、この期間を使用して、TS030 HYBRIDのアップデートを施し、先週のテストでも確かな手応えを得ることが出来た。我々は、ル・マンでの活躍から多くの事を学び、WECシリーズで首位争いが出来る可能性を確信した。シルバーストンへと高いモチベーションで臨み、好成績を期待している。すでに再びレースで戦う準備は整い、シルバーストンで我々のハイブリッドシステムが戦果を発揮するのが待ち遠しい。
アレックス・ブルツ #7:
トヨタレーシングにとって、学びのシーズンではあるものの、正しい方向でシルバーストンへ臨み、さらにステップアップすることを期待している。先週行ったスペインでのテストで空力パッケージに関する多くのデータが得られ、TMGのドライビングシミュレーターでもシルバーストンへ向けた準備を行った。しかし、公式練習はとても大事で、金曜と土曜に多くを確認せねばならない。我々は厳しい現実に直面しており、決して容易いことではないが、日曜日に表彰台に立てるように、総力を挙げてプッシュする。
ニコラス・ラピエール #7:
ル・マンから長い時間を経たが、私の思い出は、とても鮮明だ。素晴らしい経験だったし、そのすべてが、シルバーストンへ向けての自信へと繋がっている。TMGでのドライビングシミュレーターとアラゴンでのテストからも確かな手応えを得ている。まさに我々のライバルとの比較となると思うが、我々は常に学んでおり、この週末も進歩を続け、再びファンにエキサイティングな瞬間を見せられることを願っている。
中嶋一貴 #7:
シルバーストンは、私にとってホームサーキットであり、好きなサーキットのひとつでもある。2010年に大改修が行われているので、レースで戦ったことは無いが、新しいレイアウトを経験することは興味深く、さらに当時のコースから残っている“マゴッツ”と“ベケッツ”の2つのコーナーをTS030 HYBRIDでドライビングすることにも興奮を覚える。これらの緩い高速コーナーが我々の車に適し、楽しく走れることを期待している。もちろん、とても強そうに思えたル・マンで完走を果たせなかったことは残念だが、心機一転シルバーストンに全力で臨む。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)