トヨタ ル・マン24時間
6月4日(日)、FIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦、シリーズ最大のイベントであるル・マン24時間レースを2週間後に控え、恒例のテストデーが行われた。

レースウィーク前では唯一公道を閉鎖して行われる公式テストで、TOYOTA GAZOO Racingは参戦する3台がトップ3を占めるという順調なスタートを切った。

テストデーでの最速タイムをマークしたのは小林可夢偉。

マイク・コンウェイ、ステファン・サラザンと共に駆るTS050 HYBRID #7号車で、昨年のテストデーのタイムを約5秒短縮する、3分18秒132というベストタイムを叩き出した。

現在、WECシリーズ2連勝でランキング首位につける中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンのTS050 HYBRID #8号車は、このテストデーで順調にセットアップとタイヤ評価作業を進め、チームメイトの#7号車から1秒158遅れの2番手につけた。

走行結果でトップ3を占めたトヨタ勢の3番手につけたのは、国本雄資、ニコラス・ラピエール、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID #9号車。重要な車両セッティングの熟成だけでなく、ル・マン24時間レースのフルコースを初めて走る国本とロペスにとってはコースを習熟する機会となった。

国本、ロペス共にTMGのシミュレータでサルト・サーキットでの走行へ向けて準備を続けて来ており、初走行ながら充分に安定した、競争力の高いラップタイムで周回を重ねた。ロペスは約1ヶ月前の第2戦スパでの負傷から完全に回復したことも確認された。そして、ルーキーである2人は、本戦出場の義務である、本コースでの10周以上の走行を無事こなした。

ル・マン24時間レースのコースは、その大半が通常公道として使用されているため、フルコースが走れるテストデーの4時間×2回の練習走行は、レースウィークを前にして唯一の機会となる。そのため、TOYOTA GAZOO Racingにとっては、前戦スパで実戦投入したロー・ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDのセッティングを詰めるためにも非常に重要なセッションとなった。

天候に恵まれたこともあり、3台の合計で304周、4000km以上を走破。#8号車と#9号車はそれぞれ1周13.629kmのコースを100周以上にわたって、60台が走行する混雑したコースで貴重なデータを収集した。

ル・マンへ向けた次の走行は14日(水)の公式練習走行だが、その前に、ル・マンウィークは11日(日)から市内の公開車検から始まる。TOYOTA GAZOO Racingは12日(月)にル・マン市シティセンターの公開車検でファンの皆様の前に2017年ル・マン仕様のTS050 HYBRIDを披露することとなる。

TS050 HYBRID #7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ステファン・サラザン)
公式テスト: 1番手 (3分18秒132), 94周

TS050 HYBRID #8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式テスト: 2番手 (3分19秒290), 104周

TS050 HYBRID #9号車(ニコラス・ラピエール、国本雄資、ホセ・マリア・ロペス)
公式テスト: 3番手 (3分21秒455), 106周

小林可夢偉 (TS050 HYBRID #7号車)

順調なスタートを切ることができました。我々は決勝レースを想定して改善を進め、納得いくレベルに仕上げることが出来ました。今日のラップタイムでは、テストデーでのこれまでで最速のタイムが出せたということで、競争力の高さを示すことが出来ました。とはいえ、24時間という長いレースへ向けてまだやることはたくさんありますし、ライバルは強敵だということも分かっていますので、本当の勝負はこれからです。

マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #7号車)

走り始めから好調で、サーキット状況に伴うラップタイムも好調でした。終盤にマークしたタイムはとても自信の持てるものでしたが、ライバルも決勝レースへ向けこれから全力で車両を仕上げてくると思います。戦いは始まったばかりです。我々もまだまだこれからやることはたくさんあります。

ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #7号車)

とても良い一日でした。まだやるべきことは多いですが、我々の車両の競争力の高さが確認出来ました。このままトヨタ勢同士で上位争いが出来ればと望んでいます。今のところ順調に見えますが、レースは何が起こるか分かりませんし、どのようなコース状況にも適応できるように更なるバランス向上へ向け、作業を続ける必要があります。

中嶋一貴 (TS050 HYBRID #8号車)

ル・マンのコースに戻ってこられて嬉しいですし、今日のテストを楽しむことが出来ました。セットアップやタイヤ評価の面で充実した一日になりました。これまでのところ、とても良いタイムで周回を重ね、テストの結果も順調なので、この勢いをレースウィークまで繋ぎたいと思っています。解析すべき多くのデータを得ることが出来たので、これから忙しい週末になるでしょう。

セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #8号車)

ル・マンに戻れて喜んでいます。TS050 HYBRIDが3分20秒を切るタイムでトップにつけたのは素晴らしいことです。今日は、本戦の4分の1以上にあたる100周以上を順調に走破できたことに満足しています。レースウィークが楽しみです。

アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #8号車)

この素晴らしいサーキットを再び走れるのは最高です。今年のTS050 HYBRIDはとても良い感触でした。今日一日を通してバランスは良く,満足しています。多くの車両が周回を重ねる毎にコースコンディションは良くなり、ラップタイムにもそれが反映されて行きました。我々のTS050 HYBRIDは今のところ順調です。

ニコラス・ラピエール (TS050 HYBRID #9号車)

我々のチームは経験を積んでいく必要がありますが、チームスタッフが頑張ってくれたおかげで良い一日を過ごせました。様々なタイヤや空力のセットアップを試すことが出来ました。雄資とホセも、初めてのル・マンで素晴らしい走りを見せ、共に速いラップタイムをマークしてくれました。

国本雄資 (TS050 HYBRID #9号車)

今日は、本当に楽しめました。周回を重ねる毎に、このコースの素晴らしさがわかり、自信がわいてきました。TS050 HYBRIDへの経験値も上がり、チームメイトやエンジニアの助けられながら、自身も車両も良い進歩を遂げることが出来ました。

ホセ・マリア・ロペス (TS050 HYBRID #9号車)

スパを欠場した後、無事にレースで復帰できて良かったです。初めてのル・マンでの走行を楽しめましたし、セッションは順調でした。この特別なコースへのチャレンジで多くを学び、TS050 HYBRIDも好調だったので満足しています。まだこれから長い道のりですが、順調なスタートが切れたと思います。

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カテゴリー: トヨタ | ル・マン24時間レース