トヨタ、戦略を生かせず下位に終わる
トヨタは、F1 モナコGPで、ティモ・グロックが12位、ヤルノ・トゥルーリは13位だった。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、ヤルノ・トゥルーリが8番手グリッド、ティモ・グロックが10番手グリッドでスタートした。両車とも良いスタートを切ったが、その後はタイヤの選択をはじめ、様々な事態が待ち受けていた。
ティモ・グロックは序盤のスピンのためノーズ交換のためピットイン。その際、エクストリームウェットタイヤに交換したが、コースが乾きつつある中で厳しい走行となり、ピットイン直前に再度スピン。ゴールまでの給油を行ったが、その後ドライタイヤに交換、最終的に12位でフィニッシュした。
一方ヤルノ・トゥルーリは、8位でスタートした後、セーフティーカー走行時にエクストリームウェットタイヤに交換、ポジションを上げ7位を走行したが、やはり乾いていくコースに厳しい走行を強いられた。一旦、給油と共にスタンダードウェットタイヤに交換したが、その後ドライタイヤに交換することになり、最終的に13位でチェッカーを受けた。
ティモ・グロック (12位)
「とにかく、今日は自分にとって良い日ではなかった。ポイントを獲得することは可能だったのに、あまりに多くのミスをしてしまった。チームに対して申し訳ないと思っている。良いスタートを切れて、第1コーナーで前を走るウェバーをパスした。しかし、それから数周後にスピンしていまい、ピットに入らなければならなかった。第1スティントのために我々はエクストリームウェットタイヤに履き替えたのだけれど、コースが乾くにつれて辛い状態になってきた。我々のピットストップのすぐ後に、コースはさらに乾いていったから、ドライタイヤに履き替えるために再びピットに入らなければならなかった。 そして、それはレース終わり間近だったんだ。次回はぜひ、より良いレースにしたい。」
ヤルノ・トゥルーリ (13位)
「今週は厳しい週末だった。そして、今日は物事がうまく行かない日だった。あるステージでは激しく雨が降っていたから、我々はエクストリームウェットタイヤを履く賭けに出た。 序盤では、私は速かったし、何回か追い越しの作戦を取ったほどで、タイヤ選択は上手く行っていた。 しかし、雨があがってしまい、コースが乾いてきたため、エクストリームウェットタイヤの走行に苦労することになってしまった。 残念ながら、ここモナコではトラフィックにはまるのが常だ。そして私もピットストップの間に順位をかなり落してしまった。レースの終わり頃に、我々はドライタイヤに履き替え、ゴールを迎えたんだ。」
新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
「コンディションに振り回されて、フレキシブルに考えていたストラテジーも有効に使えず、大変残念なレースだったとしか言えない。ヤルノは最初のセーフティーカーが出た時にインターミディエートからエクストリームウエットタイヤに履き替えたが雨は結局小康状態でタイヤの賭けが裏目に出てしまった。またティモは途中2度スピンを喫して緊急ピットインをせざるを得ず、予定したストラテジーを有効に使うことが出来なかった。一方で、レーススタートをヤルノ、ティモとも見事に決めることが出来た事は良かった。次戦のカナダGPでは、過去セーフティーカーの出るレースが多かったので、今回の教訓を活かせればと思っている。」
山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
「我々が予選で示したパフォーマンスを保っていたなら、何ポイントか獲得できただろう。しかしそれどころか、非常に厳しい一日になってしまった。 両ドライバーは好調なスタートを切り、レース序盤は順調だった。 しかし、ティモは我々が予期していないスピンをしてしまった。またヤルノは、コースが乾いて、他の車が追いついてくる中、エクストリームウェットタイヤでペースを得ようと苦闘していた。我々のタイヤ変更の戦略が今日の天候に合わなかったのと共に、ドライバーもこのコースでの車に対する自信を失ってしまった。それで、レースはあらゆる分野で我々に不利に働いてしまった。我々には分析しなくてはならないことが沢山ある。我々はカナダでもっと良いレースをするべくプッシュし続けなければならない。」
カテゴリー: F1 / トヨタ
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、ヤルノ・トゥルーリが8番手グリッド、ティモ・グロックが10番手グリッドでスタートした。両車とも良いスタートを切ったが、その後はタイヤの選択をはじめ、様々な事態が待ち受けていた。
ティモ・グロックは序盤のスピンのためノーズ交換のためピットイン。その際、エクストリームウェットタイヤに交換したが、コースが乾きつつある中で厳しい走行となり、ピットイン直前に再度スピン。ゴールまでの給油を行ったが、その後ドライタイヤに交換、最終的に12位でフィニッシュした。
一方ヤルノ・トゥルーリは、8位でスタートした後、セーフティーカー走行時にエクストリームウェットタイヤに交換、ポジションを上げ7位を走行したが、やはり乾いていくコースに厳しい走行を強いられた。一旦、給油と共にスタンダードウェットタイヤに交換したが、その後ドライタイヤに交換することになり、最終的に13位でチェッカーを受けた。
ティモ・グロック (12位)
「とにかく、今日は自分にとって良い日ではなかった。ポイントを獲得することは可能だったのに、あまりに多くのミスをしてしまった。チームに対して申し訳ないと思っている。良いスタートを切れて、第1コーナーで前を走るウェバーをパスした。しかし、それから数周後にスピンしていまい、ピットに入らなければならなかった。第1スティントのために我々はエクストリームウェットタイヤに履き替えたのだけれど、コースが乾くにつれて辛い状態になってきた。我々のピットストップのすぐ後に、コースはさらに乾いていったから、ドライタイヤに履き替えるために再びピットに入らなければならなかった。 そして、それはレース終わり間近だったんだ。次回はぜひ、より良いレースにしたい。」
ヤルノ・トゥルーリ (13位)
「今週は厳しい週末だった。そして、今日は物事がうまく行かない日だった。あるステージでは激しく雨が降っていたから、我々はエクストリームウェットタイヤを履く賭けに出た。 序盤では、私は速かったし、何回か追い越しの作戦を取ったほどで、タイヤ選択は上手く行っていた。 しかし、雨があがってしまい、コースが乾いてきたため、エクストリームウェットタイヤの走行に苦労することになってしまった。 残念ながら、ここモナコではトラフィックにはまるのが常だ。そして私もピットストップの間に順位をかなり落してしまった。レースの終わり頃に、我々はドライタイヤに履き替え、ゴールを迎えたんだ。」
新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
「コンディションに振り回されて、フレキシブルに考えていたストラテジーも有効に使えず、大変残念なレースだったとしか言えない。ヤルノは最初のセーフティーカーが出た時にインターミディエートからエクストリームウエットタイヤに履き替えたが雨は結局小康状態でタイヤの賭けが裏目に出てしまった。またティモは途中2度スピンを喫して緊急ピットインをせざるを得ず、予定したストラテジーを有効に使うことが出来なかった。一方で、レーススタートをヤルノ、ティモとも見事に決めることが出来た事は良かった。次戦のカナダGPでは、過去セーフティーカーの出るレースが多かったので、今回の教訓を活かせればと思っている。」
山科忠 TMG会長 兼 チーム代表
「我々が予選で示したパフォーマンスを保っていたなら、何ポイントか獲得できただろう。しかしそれどころか、非常に厳しい一日になってしまった。 両ドライバーは好調なスタートを切り、レース序盤は順調だった。 しかし、ティモは我々が予期していないスピンをしてしまった。またヤルノは、コースが乾いて、他の車が追いついてくる中、エクストリームウェットタイヤでペースを得ようと苦闘していた。我々のタイヤ変更の戦略が今日の天候に合わなかったのと共に、ドライバーもこのコースでの車に対する自信を失ってしまった。それで、レースはあらゆる分野で我々に不利に働いてしまった。我々には分析しなくてはならないことが沢山ある。我々はカナダでもっと良いレースをするべくプッシュし続けなければならない。」
カテゴリー: F1 / トヨタ