トヨタが開発中のGR Super Sportがサルト・サーキットで初走行を披露
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今回走行したのは、2018年・2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050 HYBRIDをベースにしたロードカー、GR Super Sport(仮称)の開発中のモデル。
特別にオープン仕様にカスタマイズし、GRのカモフラージュ柄が施された車両に、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行った。
トロフィー返還セレモニー終了後には、ル・マン24時間レース3連覇に向けて2台のTS050 HYBRIDの挑戦が始まった。TS050 HYBRIDは2016年のデビューから、優勝を達成するだけでなく、最速ラップタイム更新や現時点でのコースレコードの樹立など、ル・マンで数々の歴史を作ってきた。この過程で得た知見はすべて、開発中のハイパーカーGR Super Sport(仮称)の開発に活かされており、まさにル・マン直系の市販車と言える。
GR Super Sport(仮称)は、モータースポーツを通じてもっといいクルマづくりに取り組むTOYOTA GAZOO Racingの理念を具現化したクルマ。そして、TGRのレース活動とGR商品の非常に密接な関係を示す象徴でもある。
アレックス・ブルツ:
GR Super Sport(仮称)の開発中のモデルを初めて公の場で、しかもこのクルマとつながりの深いル・マンのようなサーキットでドライブすることができてとても光栄です。GR Super Sport(仮称)はここル・マンで生まれたクルマなので、ホームに戻ったように感じます。今回このクルマを運転するのは私にとって初めてで、さらに1周では限界まで性能を発揮させるチャンスはありませんでしたが、GR Super Sport(仮称)がすでに高いパフォーマンスとポテンシャルを持っていることが感じられました。運転中は、特に四輪駆動とハイブリッドシステムにTS050 HYBRIDとの類似性を感じました。エンジニアたちは、「それはこのクルマの本当のパフォーマンスのほんの一部だ」と言っていたので、近い将来、またこのクルマをドライブできる日がとても楽しみです。
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カテゴリー: F1 / トヨタ / ル・マン24時間レース / WEC (FIA世界耐久選手権)