トロ・ロッソ
トロ・ロッソのチーム首脳陣が、F1カナダGPについて語った。

フランツ・トスト(チーム代表)
「我々トロロッソは、いつもF1を暖かく迎えてくれる素晴らしいレース開催地であるモントリオールを再び訪れるのを楽しみにしている。モントリオールはレッドブルの重要な市場でもある。アメリカGP前に開催される唯一の北米のレースなので、各チームとそのパートナーにとっては商業的にも重要な意味があるグランプリだ」

「モントリオールへ行くと、人々のF1に対する関心の高さを感じる。週末を通してお祭りのような雰囲気だ。ここに匹敵するのはモナコぐらいだろう。コースはエンジンパワーとブレーキにポイントを置いたレイアウトだ。トロロッソのふたりにとっては初めて走るコースなので、金曜日にできるだけ走ってコースを学んでもらおうと思っている。紙の上で見るよりも実際は走るのが難しいコースだからね

ローレン・メキース(チーフエンジニア)
「モントリオールというと、2007年のクビサの凄まじいアクシデントのことを思い出す。それがきっかけでセバスチャン・ベッテルが次のアメリカGPでF1に出場するチャンスを掴んだので、その後のトロロッソやレッドブル・ファミリー全体にとっては重要な瞬間だった。前回の2008年のレースに関しても、複雑な思いがある。新しいシャシーが必用だったベッテルのクルマを修理することができず、ブルデに関してもギヤボックス交換が必要だった。不本意な状況のまま、その週末を過ごさなければならなかった。ギヤボックス交換によってブルデはペナルティを科せられて19番手グリッドからのスタート。一方、ベッテルはピットレーンからのスタートだったが、順位を上げて8位フィニッシュを果たしてポイントを獲得した。これが、これまでのトロロッソのカナダの最高のリザルトだ。今回はさらに良いリザルトが達成できることを願っている。また、路面が割れたことも忘れられない。今ではそのほとんどが再舗装されており、NASCARのレースでも大丈夫だったので、今年のF1でどれだけ路面にダメージがあるか様子を見よう」

ジェラール・ルコック(チーフメカニック)
「レースに関しては、2007年のクビサの事故を思い出す。F1が今でも危険なスポーツだということを我々に再認識させてくれる出来事だった。もちろん、良い思い出も沢山ある。木曜日恒例のチーム対抗の筏レースもそのひとつだ。筏を作ってボート用の池を渡るのだが、スペアのレース用シャシーを筏にしてしまうチームもあったりして、ちょっとした楽しい時間を過ごすことができた。その後、小型ボートを漕ぐチーム対抗のレースになった。5人のF1関係者に地元ボートクラブのメンバーがひとり加わるのだが、池の端から端までを往復するのは大変だったよ。当然、ボートの片側の方が漕ぐ力が強くなるから、ボートが真っ直ぐに進まないんだ。いつもカナダGPの前後には時間を取って釣りをしたり、St.ローレンスでホエールウォッチングをしたりした。素晴らしい経験だった。地元の人々も素晴らしい。カナダの冬は長いから、短い夏を満喫しようとしているんだろうね。F1関係者をとても暖かく迎えてくれる」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ